① 何が変わったか
2026年8月4日、Shopify が公式 Changelog に「Microsoft Advertising now available in Campaign Autopilot(Campaign Autopilot で Microsoft Advertising が利用可能に)」を掲載しました。
出典: Shopify Changelog「Microsoft Advertising now available in Campaign Autopilot」2026年8月4日
https://changelog.shopify.com/posts/microsoft-advertising-now-available-in-campaign-autopilot
公式本文に書かれている内容は、次のとおりです。
- Campaign Autopilot のチャネルとして Microsoft Advertising が使えるようになった
- Autopilot が Microsoft Advertising のアカウントを新規に作る、または既存のアカウントに接続するところまで行う
- 他のチャネルと並べて Performance Max キャンペーンを実行する
- 🔴 予算は、接続されている全チャネルの成果に応じて自動で配分される
(公式表現: “Budget is allocated automatically based on performance across all your connected channels.”) - Campaign Autopilot は early access(早期アクセス)。管理画面の growth タブから申し込む
配信面については、個別ページではなく Changelog の一覧ページの要約に記載があり、
Bing検索・Copilot・Microsoft Edge・Outlook・パートナーサイトなどとされています。
🔴 見出しが指しているものと、実際に変わるものが違います
この更新は「Microsoft広告が使えるようになった」と読まれます。そこは本体ではありません。
公式本文の中で、店の運用が実際に変わるのは 「予算が自動で配分される」 の一行です。
チャネルが1つ増えたという話ではなく、どのチャネルにいくら出すかを自分で決めなくなるという話です。
③はここを扱います。
🔴 公式に「書かれていないこと」
- 対象の国・地域・プランが書かれていません。 日本のストアで使えるかどうかも記載がありません(未確認)
- 最低予算が書かれていません
- Shopify側の手数料の有無が書かれていません
- 接続を解除する手順が書かれていません
- 「成果(performance)」が何を指すのかが定義されていません
※ Shopify ヘルプセンター(help.shopify.com)は自動取得を拒否するため、本記事は Changelog を一次情報として書いています。
② いつから/誰に効くか
| 項目 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 提供時期 | 2026年8月4日時点で「now available」=すでに提供中 |
| 提供形態 | 🔴 early access(早期アクセス) |
| 申し込み | 管理画面の growth タブから |
| 対象地域・プラン | 公式に記載なし(未確認) |
🔴 early access であることは、読み飛ばさないでください。
早期アクセスの機能は、仕様が予告なく変わりますし、提供が止まることもあります。
試すのは構いませんが、店の集客の主軸をここに移すのは、まだ早い段階です。
日本のストアで申し込みが表示されるかどうかは、公式に書かれていません。
出るか出ないかは、growth タブを開いて確かめるしかありません。
③ 現場では何が起きるか
私たちは200社以上のECサイト制作・改善に関わってきました。その実地から、この機能をどう見るかを書きます。
🔑 「自動配分」は、成果が出ている方へ寄る仕組みです
自動配分は、成果が出ているチャネルへ予算を寄せるという形で働きます。
一見して当たり前のことですが、何を成果と見なしているかが決まって初めて意味を持ちます。
そして 公式にその定義は書かれていません。
ここで、実地で繰り返し見ている構図を1つ書きます。
指名検索 — つまり、店名やブランド名で検索して来る人 — は、もともと買う気を持って来ます。
だから、この経路の成果は数字の上で良く出ます。
成果の良い方へ寄せる仕組みは、この経路へ寄っていきます。
放っておくと、「もともと買う人に広告を出して、買ってもらう」状態に近づきます。
売上は立ちますし、費用対効果の数字も良く見えます。
ですが、新規のお客さんを増やすことが目的だったなら、これは目的と逆に働いています。
自動配分に任せる前に決めておくべきなのは、予算ではなく 「この広告で何を増やしたいのか」 のほうです。
AIチャットの画面に、管理画面のスイッチ1つで広告が出る
配信面に Copilot と Outlook が含まれている点は、これまでと質が違います。
AIチャットの画面への広告出稿が、Shopifyの管理画面から始められる状態になりました。
この面での広告がどう見えるか、どう評価すべきかは、まだ蓄積がありません。
「まだ誰も勝ち方を知らない面に、自動で予算が入りうる」ということです。
試すなとは言いませんが、そこに入っていることは把握しておくべきです。
いちばん困るのは「どちらの成果か分からなくなる」こと
すでに広告運用をしている店が、既存のキャンペーンと Autopilot を同時に走らせると、
成果がどちらのものか分けられなくなります。
しかも自動配分は日々動くので、後から振り返って切り分けることもできません。
始めるなら、始める前に区切りを作っておく必要があります(④に手順を書きました)。

④ 今すぐやること/様子見でいいこと
今すぐやること(5分)
- 管理画面の growth タブを開き、Campaign Autopilot の申し込みが表示されるか見る。
表示されない可能性があります(地域制限が公式に書かれていないため)。出なければ、今回は関係ありません。
試す場合に、始める前にやること
- 直近30日の広告経由の売上・費用を控えておく。
🔴 これは開始後には取り戻せません。比較の基準がないと、効いたかどうかを永久に判定できなくなります。 - 既存の運用中アカウントを、いきなり接続しない。
既存キャンペーンの予算にどこまで手が入るのかが、公式に書かれていません。
試すなら、止めても痛くない金額で、既存と分けたアカウントで始めてください。 - 「何を増やしたいのか」を先に決める。 新規客なのか、リピートなのか。
自動配分は、決めていない店では 数字が良く見える方へ勝手に寄ります。
様子見でよいこと
- 広告運用を代理店や担当者に任せている店。
自動配分と人の運用を同時に走らせると、どちらの成果か分からなくなります。
入れるとしても、担当者と話してからにしてください。 - early access の段階で、店の集客の主軸をここへ移すこと — 急ぐ必要はありません
出典
- Shopify Changelog「Microsoft Advertising now available in Campaign Autopilot」2026年8月4日
https://changelog.shopify.com/posts/microsoft-advertising-now-available-in-campaign-autopilot - 配信面の記載は Shopify Changelog 一覧ページ(https://changelog.shopify.com/)の当該記事の要約による(2026年8月30日取得)
本記事は上記の公式 Changelog を一次情報として作成しています。
Changelog に書かれていない事項(対象の国・地域・プラン、最低予算、手数料、接続解除の手順、「成果」の定義)は、
本記事執筆時点で公式に記載がないため「未確認」 として扱い、推測で補っていません。
この記事について
キクシル編集部(運営: 株式会社ギャザリング)
Shopify・EC の公式アップデートを、200社以上のEC制作・改善の実地から読み解いています。

