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【Shopify最新ニュース2026】「チェックアウト設定の推奨」、適用前に確認すべき1点

2026 10/02
2026年10月2日
Shopifyチェックアウト設定の推奨変更のアイキャッチ:適用ボタンを押す前に、配送先電話番号の扱いを日本の店が確認すべき理由を解説

この記事の要点

  • Shopify が管理画面にチェックアウトの顧客情報設定の「推奨」を出すようになりました。推奨は3つです
  • 🔴 うち1つ(配送先住所の電話番号を「任意で」収集)が、日本の配送実務と噛み合わない可能性があります
  • 適用しない限り、既存ストアの設定は変わりません(公式明記)。ただし新規ストアは、すでに推奨設定が既定です

① 何が変わったか

2026年8月13日、Shopify が公式 Changelog に「Recommended changes to checkout field settings are now available(チェックアウト項目設定の推奨変更が利用可能になりました)」を掲載しました。

出典: Shopify Changelog「Recommended changes to checkout field settings are now available」2026年8月13日
https://changelog.shopify.com/posts/recommended-changes-to-checkout-field-settings-are-now-available

公式本文に書かれている内容は、次の4点です。

  • 対象となるストアは、Shopify 管理画面の チェックアウト設定ページ で、顧客情報の設定について パーソナライズされた推奨 を受け取れるようになった
  • 推奨に含まれうるものとして、公式は3つを挙げている
    1. 顧客の連絡方法を メールのみ にする
    2. 姓と名を必須 にする
    3. 配送先住所の 電話番号を任意で収集 する
  • 新規ストアは、すでにこの推奨設定が既定 になっている
  • 既存ストアの設定は、推奨を適用しない限り変わらない

Shopify がこの機能を出した目的も、公式本文にはっきり書かれています。

「より完全な顧客情報をチェックアウトで集められるようにし、過去の購入者に再接触しやすくして、マーケティングをパーソナライズできるようにするため」です。

図1:Shopifyの推奨が変えようとしているチェックアウトの3項目。顧客の連絡方法はメールのみに、姓と名は必須に、配送先住所の電話番号は任意で収集に変わる。うち電話番号の項目だけが日本の配送実務と噛み合わない可能性がある。適用しない限り既存ストアの設定は変わらない。
🔴 公式に「書かれていないこと」も、そのまま書いておきます

このニュースは、書かれていない部分のほうが判断に効きます。

  • 「AIが推奨している」とは書かれていません。 公式の表現は “personalized recommendations”(パーソナライズされた推奨)だけで、何を根拠に、どの仕組みが推奨を出しているのかは公式には書かれていません
  • 対象ストア(Eligible stores)の条件が書かれていません。 どのプラン・どの地域・どの条件の店に出るのかは不明です
  • 推奨を適用したあとに元へ戻す手順が書かれていません
  • 地域やプランによる制限の有無も書かれていません

※ Shopify ヘルプセンター(help.shopify.com)は自動取得を拒否するため、本記事は Changelog 本文を一次情報として書いています。 Changelog に書かれていない部分は「未確認」として扱っています。


② いつから/誰に効くか

項目 公式に書かれていること
提供時期 2026年8月13日時点で「now available」=すでに提供中
対象 “Eligible stores”(対象となるストア)。条件は公式に書かれていない
適用方法 チェックアウト設定ページから 手動で適用
放置した場合 設定は変わらない(公式明記)
新規ストア すでに推奨設定が既定

ここでいちばん重要なのは 「適用しない限り変わらない」 の一行です。
これは強制的な仕様変更ではなく、管理画面に提案が出るだけ の変更です。慌てて押す必要はありません。

一方で、見落としやすいのが 「新規ストアは既定でこの設定」 のほうです。

2026年に新しく開いた店と、それ以前から動いている店とで、チェックアウトの初期値が違う ということになります。


③ 現場では何が起きるか

私たちは200社以上のECサイト制作・改善に関わってきました。その実地から見ると、今回の3つの推奨は 同列に扱えません。

2つは日本の店でもほぼ問題なく、1つだけ、日本では逆に働くことがあります。

(1) 連絡方法をメールのみにする → 影響は小さい

自店の連絡方法がもともとメールだけなら、この推奨を適用しても購入者から見える入力欄は変わりません。

まず現在の設定を開いて、メール以外(電話番号)を受け付けているかどうかを確認してください。

メール以外を受け付けている場合に効いてくるのは、電話番号でのログインやSMS通知を使っている店(サブスク・会員制・実店舗併設など)です。

そこが切れないかだけ見てください。

(2) 姓と名を必須にする → 影響は小さい

配送伝票に氏名が要るので、姓と名はもともと必須にしてある店もあります。自店がすでに必須なら、適用しても入力欄は変わりません。

むしろ、この機会に確認するとよいのは、Shopifyの「姓(Last name)/名(First name)」の並びと、テーマの表示・出荷ラベルの氏名欄が食い違っていないか です。

これは今回の変更とは別に、以前から起きやすいズレです。

(3) 🔴 配送先住所の電話番号を「任意で」収集する → ここが日本の分かれ目

日本の宅配は、電話番号が実務の前提になっています。

不在時の連絡、再配達の調整、大型商品の配送日時の擦り合わせ — いずれも電話番号が使われます。

電話番号を「任意」にすると、入力しない購入者が出ます。
その結果、出荷ラベルの電話番号欄が空のまま出荷され、配送業者から店側へ問い合わせが戻ってきます。

チェックアウトの入力を1つ減らした代わりに、出荷後の手作業が増える という形で跳ね返ります。

ここで思い出したいのが、①で引いた Shopify側の目的 です。

この推奨は 「マーケティングで再接触しやすくするため」 のものであって、「日本の配送実務が回るようにするため」 のものではありません。

目的の違う推奨を、そのまま適用してよいかは店によって変わります。

判断の分かれ目は「その店が、購入者に電話をかけるか」

実地で見てきた範囲での観察として書きます(社内に統計は持っていないので、割合は書きません)。

チェックアウトの入力項目は、増やせば完了率が下がり、減らせば運用が詰まります。
どちらに振るべきかは、店ごとに次のところで決まります。

  • 電話番号が要る店: 定期便・大型家具・家電・生鮮・オーダーメイド・BtoB。配送日時の擦り合わせが発生する商材
  • 電話番号がなくても回る店: デジタル商品・小物のポスト投函・ネコポス/ゆうパケット中心の商材

「Shopifyが推奨したから」ではなく、この分岐で決めてください。

もう1つ、複数店舗を運営している場合

新規ストアは既定でこの設定になっています。

つまり、2026年に立てた2号店と、数年前から動いている1号店で、チェックアウトの入力項目が違う という状態が起こりえます。

店舗間でCVR(購入完了率)を比べている場合、比較の前提が揃っていない ことになります。数字を見る前に、両店の設定を並べて確認してください。


図2:推奨が誰に効くかの2つの分かれ目。1つ目は既存ストアか新規ストアか(既存は設定が変わらず、新規は推奨設定が既定)。2つ目はその店が購入者に電話をかけるかどうか(デジタル商品やポスト投函中心なら適用してよく、定期便・大型家具・生鮮・BtoBなら慎重に)。

④ 今すぐやること/様子見でいいこと

今すぐやること(15分で終わります)

  • 管理画面 → 設定 → チェックアウト を開き、推奨が表示されているか見る。表示されない店もあります。公式は “Eligible stores” としか書いていないので、出るかどうかは開いて確かめるしかありません。
  • 適用ボタンを押す前に、現在の「顧客情報」設定をスクリーンショットで残す。公式に元へ戻す手順は書かれていません。控えは自分で取るしかありません。
  • 電話番号の項目だけ、出荷担当者に一問だけ確認する。「電話番号が空の注文が来たら困りますか?」— これだけで判断できます。

様子見でよいこと

  • 姓・名の必須化、連絡方法のメール統一 — 自店がすでにその設定なら、適用しても表示も運用も変わりません。急ぐ理由はありません
  • 推奨を全部見送ること自体に、罰則も期限もありません。 公式に「適用しない限り既存の設定は変わらない」と書かれています

やらないほうがよいこと

  • 推奨をまとめて適用して、そのまま週末に入ること。
    適用したなら、その後の最初の数十件の注文で 電話番号欄が実際に埋まっているか を見てから離れてください。

設定変更の影響は、注文が入って初めて見えます。


出典

  • Shopify Changelog「Recommended changes to checkout field settings are now available」2026年8月13日
    https://changelog.shopify.com/posts/recommended-changes-to-checkout-field-settings-are-now-available

本記事は上記の公式 Changelog を一次情報として作成しています。

Changelog に書かれていない事項(対象ストアの条件・推奨の生成方法・取り消し手順・地域やプランの制限)は、

本記事執筆時点で公式に記載がないため「未確認」 として扱い、推測で補っていません。

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