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アプリが入れていた機能の一部が、2027年3月1日に止まります — Shopifyが「script tag」の読み込みをやめます

2026 9/07
2026年9月7日
アプリが入れていた機能の一部が止まる変更のアイキャッチ:アプリの機能の一部が2027年3月に止まると示し、通過した点とまだ来ていない点を並べた時間軸を背景にしている

① 何が起きるのか

Shopify が、2027年3月1日にストアフロントへの script tag の注入をやめます。
Shopify は2026年8月24日に開発者向け Changelog へ「Script tags are deprecated and will stop running on March 1, 2027(script tag は非推奨になり、2027年3月1日に動作を停止します)」を掲載しました。

出典: Shopify 開発者Changelog「Script tags are deprecated and will stop running on March 1, 2027」2026年8月24日
https://shopify.dev/changelog/online-store-script-tags-deprecation

script tag は、テーマのコードを一切触らずに、ストアフロントへ JavaScript を読み込ませる仕組みです。
アプリをインストールしただけで機能が使えるようになる——あの体験を支えている裏側の1つが、これです。

公式はこう書いています。

After March 1, 2027, Shopify won’t inject those scripts, so script tags will stop loading JavaScript on storefronts.
(2027年3月1日以降、Shopify はそれらのスクリプトを注入しません。したがって script tag はストアフロントで JavaScript を読み込まなくなります)

図1:日付は3つあり、役割が全部ちがう。2026年8月24日は告知された日で店への影響はない。2026年10月1日は新規作成と更新が止まる日で、既存のものは動き続けると公式が明記している。2027年3月1日は読み込みが止まる日で、ここで読み込みが止まる。10月1日に、いま動いているものが止まるわけではない。

② 日付は3つあります。混ぜないでください

この話には日付が3つ出てきます。役割が全部ちがいます。

日付 何の日か 店への影響
2026年8月24日 Shopify が告知した日 なし(お知らせが出ただけ)
2026年10月1日 scriptTagCreate / scriptTagUpdate がエラーを返すようになる日 既存の script tag は動き続けます(公式明記)
2027年3月1日 Shopify が注入をやめる日 ここで読み込みが止まります

🔴 10月1日に、いま動いているものが止まるわけではありません。
止まるのは「新しく作ること」と「作ったものを更新すること」です。公式は
Existing script tags will keep running.(既存の script tag は動き続けます)と明記しています。

🔴 止まるのは2027年3月1日です。そこまでは今までどおり動きます。

公式は、10月1日の変更についてもう1つ重要なことを書いています。

The deprecation applies to all API versions, including older ones, so pinning won’t defer it.
(この廃止は古いものを含む全APIバージョンに適用されるため、バージョンを固定しても先送りできません)

つまり 「古いバージョンのまま使い続ける」という回避策は用意されていません。

③ どの店が影響を受けるのか

公式が名前を挙げている対象は、はっきりしています。

Apps that create script tags with a display_scope of online_store.
(display_scope が online_store の script tag を作るアプリ)

つまり「アプリ」が対象で、店そのものが対象ではありません。
ただし、該当するアプリを入れているなら、それが動いているのはあなたの店です。アプリが対応しなければ、
止まるのはあなたの店の画面に出ていた機能です。

すでに止まっているものもあります

display_scope が order_status のもの——注文状況ページ(サンキューページ)に出ていたものは、
これより前の廃止の対象で、公式によれば既に動かなくなっています。

Storefronts are the last place script tags still run, since they already stopped working on the Order status page.
(script tag がまだ動いている最後の場所がストアフロントです。注文状況ページでは既に動作を停止しているためです)

🔵 サンキューページに出るはずの何かが、いつのまにか消えていた——という心当たりがあれば、
それは今回の話ではなく、すでに起きていた別の廃止のほうかもしれません。

④ アプリ側が移る先も、公式に書かれています

用途 移行先 店側の操作
画面に何かを出す・動かす app embed block(theme app extension で提供される) 🔴 店側がテーマエディタで有効化します
分析・コンバージョン計測だけ web pixel 不要(公式明記: needs no action from the app user)

🔴 ここが店主にとっていちばん大事な行です。
app embed block は、店側がテーマエディタで有効化してはじめて動きます。
アプリ提供元が正しく移行しても、あなたが有効化しなければ、機能は戻りません。

🔵 一方、分析・計測だけのものは web pixel に移せて、店側の操作は要りません。
「アクセス解析が止まる」と身構える前に、それが計測だけのものかどうかを提供元に確認してください。

🔴 公式に「書かれていないこと」

  • 店主が「自分の店に該当する script tag があるか」を管理画面から確認する方法は書かれていません。
    公式が触れているのは scriptTags の照会(API の話)で、管理画面のどの画面を見ればよいかは出てきません
  • アプリ提供元が対応しなかった場合に、店側へ通知が来るのかは書かれていません
  • app embed block へ移行したあと、店側が有効化を忘れたらどうなるかは書かれていません
    (上の「有効化してはじめて動く」は公式の記述ですが、忘れた場合にどうなるかは書かれていません)
  • 日本語のアプリ・日本の提供元がどう対応するかは、当然ながら書かれていません
  • どのアプリが該当するかの一覧は、公式のどこにもありません

⑤ 店主がやること — 「確認と催促」までです

🔴 先に、はっきり書いておきます。
これは開発者向けに書かれた変更で、店主が自分で移行することはできません。
テーマのコードを触る話でもありません。あなたがやるのは、確認と催促までです。

いま30分でできること

  1. 管理画面の「アプリ」を開いて、入れているアプリを書き出す。
    入れた覚えのないまま残っているアプリが見つかることがあります。まずそれを見つけます
  2. ストアフロントで動いている機能を持つアプリに、印を付ける。
    ポップアップ、レビュー表示、チャット、カートの追加表示、通貨切替、アクセス解析——
    画面に何かが出る/画面で何かが動くものが対象です。
    管理画面の中だけで完結するアプリ(在庫管理、帳票、受発注など)は、この話の対象外です
  3. 印を付けたアプリの提供元に、1行だけ問い合わせる。
    「貴アプリは script tag を使用していますか。
    使用している場合、2027年3月1日の廃止に向けた対応予定を教えてください」
    🔵 この1文で足ります。この変更は開発者向けに告知されています(出典は上記のとおりです)。
    🔴 ただし、個々の提供元が把握しているかどうかは、当編集部では確認していません。

期限の考え方

  • 2026年10月1日は、あなたの店には何も起きません。慌てる日ではありません
  • ただし、提供元がまだ何も準備していないなら、その提供元は10月1日以降、新しく script tag を作れません。
    🔵 問い合わせの返事が「これから検討します」だった場合は、そこを気にしておく価値があります
  • 2027年3月1日が本番です。返事が来ない・要領を得ないアプリは、代替を探す時間があります

様子見でよいこと

  • 管理画面の中だけで使っているアプリ — 何もしなくてよいです
  • 提供元から「app embed block へ移行済み/web pixel へ移行済み」と回答があったアプリ —
    🔴 ただし app embed block の場合は、テーマエディタでの有効化が要ります。
    「移行済み」と言われたら、「こちらで有効化する操作は必要ですか」まで聞いてください
  • テーマを自作・改造している場合の影響 — 今回の話ではありません。
    今回止まるのはアプリが注入していたスクリプトであって、テーマに直接書いたコードではありません

出典

  • Shopify 開発者Changelog「Script tags are deprecated and will stop running on March 1, 2027」2026年8月24日(第1期限 2026年10月1日 / 停止 2027年3月1日)
    https://shopify.dev/changelog/online-store-script-tags-deprecation
  • 参考(同じく Shopify 公式ドキュメント)
    https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation/storefront
    https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation/order-status

本記事は上記の Shopify 公式ドキュメントを一次情報として作成しています。
公式に書かれていない事項(管理画面からの確認方法、提供元が対応しなかった場合の通知、有効化を忘れた場合の挙動、該当アプリの一覧)は、
本記事執筆時点で公式に記載がないため「未確認」 として扱い、推測で補っていません。

🔵 「入れた覚えのないアプリが残っている」「まず書き出す」といった進め方は、キクシル編集部の実地からの手順であり、公式の記載ではありません。


この記事について

キクシル編集部(運営: 株式会社ギャザリング)
Shopify・EC の公式アップデートを、200社以上のEC制作・改善の実地から読み解いています。

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