商品写真を撮ろうとスマートフォンを手に取ったものの、どこで、何を後ろに置いて撮ればよいのかで手が止まっている方もいらっしゃると思います。
ここでは、シャッターを押す前に決めておきたいことを、Shopify の公式ヘルプの記載に沿って並べていきます。
使うのは、Shopify ヘルプセンター(公式のヘルプページ)の「商品写真の撮影」と「商品メディアの種類」の2ページに書かれていることだけです。
どこまで道具をそろえるかはお店の事情によって変わるので、最後の判断はあなたの手に残しておきます。
公式ヘルプの「商品写真の撮影」ページ
撮り方の決まりごとが公式にあるのか、それとも人それぞれなのか、気になっている方もいるかもしれません。
Shopify のヘルプセンターには「商品写真の撮影」というページがあり、自宅で撮る場合の道具と手順がまとめられています。
自宅で高品質な写真を撮影する場合、最高の結果を得るために利用できるツールや手順がいくつかあります。
スマートフォンについては、カメラ選びの項目に次のように書かれています。
高品質なカメラを使えばより高品質な画像を撮影できますが、良い結果を得るためにプロレベルの機材は必要ありません。手頃な価格のデジタル一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラ、あるいはスマートフォンでも撮影可能です。
あわせて、商品写真はお手持ちのカメラの中で最も性能の良いものを使って撮影するよう案内されているので、手元に何台かあるときは比べておくとよさそうです。
撮る場所と光
撮る場所は家の中のどこでもよさそうに思えますが、公式ヘルプは最初に場所の選び方を挙げています。
撮影の専門家でなく、撮影用ライト(撮影のための照明機材)を持っていない場合については、次のように書かれています。
写真撮影の専門家ではなく、撮影用ライトをお持ちでない場合は、窓のある部屋で撮影する必要があります。
理由として、室内の電球やカメラに内蔵されたフラッシュは、写真に強いコントラスト(明暗の差)や光の反射、好ましくない色ずれを生じさせる可能性がある、と説明されています。
窓との距離で光の具合が変わることも、次のように書かれています。
- 撮影セット(商品と背景を置いた一式)を窓の近くに配置すると、光が柔らかくなり、影はより暗く柔らかになります。
- 窓から離して配置すると、より均一な光になりますが、影はよりシャープで明るくなります。
テーブルを置く位置と部屋の明かりについても、手順の中に細かい目安があります。
- 窓枠の影が入らないように、できるだけ窓の近くにテーブルを置きます。
- セットの右または左 90 度の位置に窓が来るように配置することから始めます。
- セットに強い直射日光が当たらないように注意します。
- 他の光が干渉するため、撮影する部屋の照明はすべて消します。
窓が 45 度の角度になるようにセットを回したり、セットの正面に窓が来るようにしたりして、異なるスタイルの自然光を試すこともできると書かれています。
ご自身の家で使えそうな窓を、撮る前に一度見ておいてください。
どの部屋のどの窓を使うかを先に決めておくと、撮る日の準備が落ち着いて進められます。
背景と、セットを支える道具
背景は家にあるもので済ませてよいのか、専用のものを買うべきなのか、迷うところだと思います。
公式ヘルプは、自宅で可能な限りプロ並みの写真を撮影したい場合に、次の機材の一部またはすべてを使うことをすすめています。
公式の一覧は7項目です。
- 適切なロケーション(窓のある部屋)
- カメラ
- 三脚(カメラを立てて固定する台)
- テーブル
- 白い背景
- テープ
- フォームボード(発泡素材の板)や紙で作った白いレフ板(光を跳ね返す板)
背景については、商品の背景を真っ白にすることで、確実に商品に焦点が当たると説明されています。
予算に応じた選択肢として、次のものが挙がっています。
- 白いポスターボード(お近くのデパートやオフィス用品店、オンラインで探す)
- sweep(スイープ)と呼ばれる、ローラーに巻かれたロール紙の、よりプロフェッショナルな撮影用背景(購入するもの。商品撮影を頻繁に行う場合は、汚れた部分を切り取って新しい部分を広げられるので便利、と書かれています)
継ぎ目のない白い背景にしたい場合は、マットボード(厚紙の板)や紙をテーブルの平面から垂直になるようにカーブさせて置く「スイープ」の形にするとよい、と書かれています。
壁際にテーブルを置き、スイープを壁とテーブルにテープで固定する方法が、セットアップの一例として挙がっています。
レフ板に使うフォームボードは、白いコピー用紙を立てかけたり、ポスターボードの一部を使ったりするだけでも代用できると書かれています。
白い商品を白い背景で撮る場合については、黒いフォームボードで影を濃くする方法が便利だと説明されているので、あなたが扱う商品の色も先に思い浮かべておくと準備がしやすくなります。
スマートフォンと三脚
スマートフォンで撮るなら三脚までは要らないのでは、と思う方もいるでしょう。
公式ヘルプでは、三脚はカメラを安定させるために必要になる場合があるものとして挙がっていて、スマートフォンについては次の書き方です。
たとえば、非常に大きな窓の前でスマートフォンを使用する場合、三脚は必要ないかもしれませんが、安定させるために役立つこともあります。
また、ヒントの欄には、すべての画像で一貫性を保つために、撮影中はカメラと三脚を同じ位置に固定するよう書かれています。
カメラの設定を調整する手順については、冒頭に次の注があります。
スマートフォンのように全自動のカメラ設定を使用する予定の場合は、次のセクションに進んでください。
ですから、スマートフォンを全自動のまま使う場合は、ホワイトバランス(光の色合いの補正)や ISO(センサーの感度)といった設定の項目は飛ばして、商品の配置の手順に進む流れになっています。
同じ設定の節にあるズームのヒントは、光学ズーム(レンズで拡大する方式)がある場合はデジタルズームを使わずにできるだけズームインする、というものです。
デジタルズームは、単に画像をトリミング(端を切り落とすこと)して画質を低下させるだけだと書かれています。
ご自身のスマートフォンにどちらのズームがあるかを先に知っておくと、撮るときに迷いにくくなります。
商品の置き方と、撮るアングル
撮る前の準備が整っても、商品をどの向きに置けばよいかで、もう一度迷うことがあると思います。
公式ヘルプは、テスト写真を数枚撮影して、商品の重要な仕様がすべて見えることを確認するよう書いていて、例としてボトルの場合はラベルが中央に来るように注意する、と挙げています。
撮影と評価の手順には、複数の角度から撮影して、お客様に商品のさまざまな視点を提供すると書かれています。
おすすめのカメラアングルとして挙がっているのは、次の4つです。
- アイレベル:商品を正面から見たときのように表示されます。
- ハイアングル:商品を見下ろしているかのように表示されます。
- ローアングル:商品を見上げているかのように表示されます。
- 俯瞰(ふかん):商品の真上から見ているかのように表示されます。
どのアングルがあなたの店の商品の重要な仕様を見せやすいかは、公式ヘルプには書かれていません。商品の配置の手順で撮るテスト写真のついでに、いくつかの角度でも撮って見比べておく、というのが編集部のおすすめです。
上の4つのアングルには、アングルを変えたい場合は商品を回転させる、というヒントが添えられています。
商品のみを回転させると、最終的な画像は同じ構図になります。これにより一貫性が保たれ、写真撮影後の画像編集の手間が省けます。
スマートフォンの位置は動かさずに商品のほうを回す、と決めておくと、撮った写真の構図がそろい、あとの編集の手間も減ります。
最初の写真を撮ったら、どこが良くて、どこが良くないか、どうすればもっと良くなるかを考えるよう書かれているので、確かめる時間も撮影の段取りに入れておくと安心です。
画像の形と大きさ
撮った写真をそのまま商品ページに載せてよいのか、形や大きさに決まりがあるのかも、撮る前に知っておきたいところです。
「商品メディアの種類」のページには、商品画像について次のような記載があります。
- ほとんどの商品画像に最適なファイル形式は PNG で、次が JPEG です。
- 商品画像とコレクション画像は、最大 5000 x 5000 ピクセル、または 25 メガピクセルまでの任意のサイズにできます。
- Shopify に商品画像とコレクション画像を追加するには、ファイルサイズを 20 MB 未満にする必要があります。
- 正方形の商品画像の場合、通常は 2048 x 2048 ピクセルのサイズが最適です。
画像の形については、コレクションページに並べたときの注意として、メモ欄に次のように書かれています。
画像が同じサイズで表示されるようにするには、メイン画像として追加するすべての画像で、一貫したアスペクト比 (縦横比) を使用する必要があります。
同じメモには、テーマが Shopify CDN を使って、アスペクト比のそろっていない画像に一貫したサイズ設定をリクエストすることもできる、とも書かれています。
一方で「商品写真の撮影」のページは、ウェブ用に画像を最適化してサイズを変更することをすすめていて、目指すべき画像サイズを 200 KB 以下としています。
画像サイズが大きいとページのロード時間(表示にかかる時間)が長くなる可能性があり、圧縮しすぎると画像がまだら模様になる可能性もある、と両方の注意が書かれています。
縦横の比率を全商品でそろえるかどうかを、撮る前にご自身で決めておくと、あとで撮り直しになりにくいと思います。
公式に書かれていないこと
次のことは、出典にした公式ヘルプの2ページには書かれていません。
- 1つの商品につき何枚撮れば足りるか、商品ページに何枚載せるとよいかは、書かれていません。「数枚」という言葉は、商品の配置を確かめるテスト写真について出てくるだけです。
- スマートフォンのカメラアプリで、どの設定(明るさの調整や撮影モードなど)を使えばよいかは、書かれていません。カメラ設定の手順は、全自動のカメラ設定を使う場合は飛ばすよう案内されています。
- 白以外の背景(部屋の中や使っている場面など)で撮るときの手順は、書かれていません。背景を透明にすることは「白い背景の作成」のヒントで、背景を置き換えることは「画像のレタッチ」の項目で触れられています。
- どの時間帯の光で撮るとよいかは、書かれていません。
- スマートフォンでフラッシュをどうするかは、分けて書かれていません。フラッシュをオフにする手順は「カメラ設定の調整」の中にあり(上の項目のとおり、全自動のカメラ設定なら飛ばす節です)、カメラに内蔵されたフラッシュが強いコントラストなどを生じさせる可能性があることは「ロケーション選び」に書かれています。
- 写真の良し悪しが売上にどれだけ影響するかの数字は、書かれていません。
- 正方形以外の形の商品画像で、どの大きさが最適かは、書かれていません。
出典
- Shopify ヘルプセンター「商品写真の撮影」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/products/product-media/product-photography - Shopify ヘルプセンター「商品メディアの種類」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/products/product-media/product-media-types
上の公式ヘルプの2ページを一次情報にしています。
「商品写真の撮影」のページからは、Shopify ブログの商品写真に関する記事が案内されています。「商品メディアの種類」のページからは、Shopify ブログの「美しい商品写真を自分で撮影するための決定版ガイド」が案内されています。どちらも開いておらず、この記事には使っていません。
撮る前に決めることとして、場所と光・背景と道具・スマートフォンと三脚・置き方とアングル・画像の形と大きさの順に並べたのは、キクシル編集部の整理であり、公式の記載ではありません。

