開発者向けの変更です。
アプリが入れたメタフィールドを、レポートで使いたい店にも関わる話です。
アプリの TOML から、analytics_queryable をオンにできます
アプリが shopify.app.toml で宣言するメタフィールドとメタオブジェクトの定義。
そこに、analytics_queryable という設定を付けられるようになりました。
掲載は2026年10月20日、Shopify の developer changelog。
フラグは「New」。
出典: Shopify developer changelog「Enable the analytics queryable capability on metafield and metaobject definitions from your app’s TOML」2026年10月20日
https://shopify.dev/changelog/posts/make-metafield-definitions-analytics-queryable-from-app-s-toml
You can now enable the analytics_queryable capability on metafield and metaobject definitions that you declare in shopify.app.toml.
(shopify.app.toml で宣言するメタフィールドとメタオブジェクトの定義で、analytics_queryable の機能を有効にできるようになりました)
店は、その値を Shopify Analytics と ShopifyQL で使えます
オンにした定義の値は、分析の側で使える状態になります。
Merchants can then use those metafields and metaobjects as dimensions and filters in Shopify Analytics and ShopifyQL.
(店はそのメタフィールドとメタオブジェクトを、Shopify Analytics と ShopifyQL で、集計の軸と絞り込みの条件として使えます)
- 集計の軸=dimensions
- 絞り込みの条件=filters
これまでは GraphQL Admin API でしか設定できませんでした
Previously, you could set this capability only through the GraphQL Admin API.
(これまでは、この機能は GraphQL Admin API からしか設定できませんでした)
今回の変更で、宣言型の定義=TOML の側でも同じことができます。
効き目は、ミューテーションで analyticsQueryable を設定したときと同じだと公式は書いています。
挙がっているミューテーションは4つ。
metafieldDefinitionCreatemetafieldDefinitionUpdatemetaobjectDefinitionCreatemetaobjectDefinitionUpdate
書き方は、定義に1行足します
公式の例は、顧客のメタフィールドとメタオブジェクトの2つ。
[customer.metafields.app.membership_level]
name = "Membership level"
type = "single_line_text_field"
capabilities.analytics_queryable = true
[metaobjects.app.ingredient]
name = "Ingredient"
capabilities.analytics_queryable = true
[metaobjects.app.ingredient.fields.name]
type = "single_line_text_field"
name = "Name"
[metaobjects.app.ingredient.fields.calories]
type = "number_integer"
name = "Calories"
値を true にすると、その定義の値が分析で使えます。
配るのは shopify app deploy でアプリのバージョンを出したとき。
Release your app version with shopify app deploy, and Shopify distributes the definition to every shop where your app is installed.
(shopify app deploy でアプリのバージョンを出すと、Shopify はその定義を、アプリが入っているすべてのストアに配ります)
使えるのは、顧客・注文・商品・バリエーションのメタフィールドです
The capability is available for customer, order, product, and product variant metafield definitions.
(この機能は、顧客・注文・商品・商品バリエーションのメタフィールドの定義で使えます)
ほかにも条件が2つあります。
- メタフィールドの型によっては、分析で使えません。使えるかどうかは、analyticsQueryable の
eligibleで確かめます - メタオブジェクトの定義は、分析に合う型のフィールドを1つ以上持つときだけ使えます
Not every metafield type can be queried in analytics. To confirm that a definition can use the capability, check the eligible field on its analyticsQueryable capability.
(すべてのメタフィールドの型が分析で問い合わせできるわけではありません。定義がこの機能を使えるかは、その analyticsQueryable の eligible のフィールドで確かめてください)
A metaobject definition can use the capability only if at least one of its fields has an analytics-compatible type.
(メタオブジェクトの定義がこの機能を使えるのは、フィールドの少なくとも1つが分析に合う型のときだけです)
Admin API でも、2027-01 からメタオブジェクトの定義で扱えます
同じ日に、もう1本の発表がありました。
GraphQL Admin API のバージョン 2027-01 からの話です。
2027-01 以降のバージョンを使うアプリは、メタオブジェクトの定義の analyticsQueryable を読んだり設定したりできます。
1本目(TOML)は、メタフィールドとメタオブジェクトの両方の話。1本目は API のバージョンを書いていません。
2本目は、GraphQL Admin API でメタオブジェクトの定義を扱う話。2027-01 からです。
出典: Shopify developer changelog「Metaobject analytics queryable capability available in the Admin API」2026年10月20日
https://shopify.dev/changelog/posts/metaobject-analytics-queryable-capability-available-in-the-admin-api
Starting with GraphQL Admin API version 2027-01, you can read and configure the analyticsQueryable capability on metaobject definitions.
(GraphQL Admin API のバージョン 2027-01 から、メタオブジェクトの定義で analyticsQueryable の機能を読み取り、設定できます)
読める中身には eligible(使えるか)と enabled(いまオンか)があります。
それより前のバージョンを使うアプリには、この項目は見えません。
No action is required unless you want your app to control whether a metaobject definition can be queried in analytics.
(メタオブジェクトの定義を分析で問い合わせできるかをアプリで制御したいのでなければ、対応は不要です)
この発表は、店に何かを求めていません。
対象は、GraphQL Admin API の 2027-01 以降で、メタオブジェクトの定義を作る・変える・読むアプリです。
🔴 公式に書かれていないこと
次の点は、一次ソースにありません。
- 分析で使えるメタフィールドの型の一覧は書かれていません。「Not every metafield type」とだけあります
- 分析に合うメタオブジェクトのフィールドの型=analytics-compatible type の一覧は書かれていません
- 顧客・注文・商品・バリエーション以外の持ち主、たとえばコレクションのメタフィールドが今後使えるかは書かれていません
- 店の側でこの設定をオフにできるかは書かれていません
- デプロイの後、どのくらいでレポートに出るかは書かれていません
- 対象になるプランの条件や、日本のストアでの扱いは書かれていません
- どのアプリがこの設定に対応するかは書かれていません
- TOML で付けた設定と、Admin API で付けた設定が食い違ったとき、どちらが効くかは、2本のどちらにも書かれていません
- TOML の発表は『これまでは GraphQL Admin API でしか設定できなかった』と書き、メタオブジェクトのミューテーションも挙げています。一方、Admin API の発表は、2027-01 より前のバージョンではこの項目が見えないと書いています。メタオブジェクトの定義について、TOML の発表の『これまで』がどのバージョンを指すのかは書かれていません。TOML でメタオブジェクトに付けるときに API のバージョンが関係するかも書かれていません
- 2027-01 のバージョンがいつから使えるかは、Admin API の発表には書かれていません
- 2本の原文から張られている公式ドキュメントのリンクの先は、本記事では読んでいません
- 🔴 本記事はアプリをデプロイして確かめていません。記載が無いことをもって「使える」とも「使えない」とも書きません
開発者と店がやること
- 開発者は、アプリが TOML で宣言しているメタフィールドとメタオブジェクトの定義を洗い出す
- 開発者は、店に分析で使ってほしい定義に
capabilities.analytics_queryable = trueを足す - 開発者は、型が対象か
eligibleで確かめてから(メタオブジェクトの定義を API で読むなら 2027-01 以降)、shopify app deployで出す - 店は、アプリが付けた項目をレポートで使いたいなら、アプリの提供元に対応の予定を聞く
🔵 上の手順はキクシル編集部の整理で、公式の記載ではありません。1〜3 は TOML の発表をもとにしています。4 は店向けに足した整理で、2本の一次ソースはどちらも店に何かを求めていません。
出典
- Shopify developer changelog「Enable the analytics queryable capability on metafield and metaobject definitions from your app’s TOML」2026年10月20日
https://shopify.dev/changelog/posts/make-metafield-definitions-analytics-queryable-from-app-s-toml - Shopify developer changelog「Metaobject analytics queryable capability available in the Admin API」2026年10月20日
https://shopify.dev/changelog/posts/metaobject-analytics-queryable-capability-available-in-the-admin-api
上記の Shopify 公式の情報だけを一次情報として使っています。
次の事項は「未確認」として扱い、推測で補っていません。
- 分析で使えるメタフィールドの型と、メタオブジェクトのフィールドの型の一覧
- 顧客・注文・商品・バリエーション以外の持ち主での扱い
- 店の側での設定の可否と、レポートに出るまでの時間
- 対象になるプランの条件と、日本のストアでの扱い
- 対応するアプリ
- TOML と Admin API の設定が食い違ったときの扱いと、2027-01 が使えるようになる時期

