最初のテーマを無料のまま使うか、有料(お金を払って買う)テーマにするかで、手が止まっている方もいらっしゃると思います。
この記事では、どちらがよいかを決める代わりに、無料テーマで足りるかどうかを判断するときに見ておきたいところを、公式の記載に沿って並べていきます。
使うのは、Shopify ヘルプセンター(公式のヘルプページ)と Shopify Theme Store(テーマストア)に書かれていることだけです。
どのテーマを選ぶかは、お店の事情によって変わるので、最後の判断はあなたの手に残しておきます。
アカウントを開いた日から入っている、最初のテーマ
まだ何も選んでいないのに、管理画面にはもうテーマが入っていて、少し戸惑うかもしれません。
これは、作業を始めやすいように最初から用意されているもので、公式ヘルプには次のように書かれています。
作業を開始しやすいように、Shopifyでアカウントを開設すると、管理画面の[テーマ] ページにデフォルトテーマが設定されています。
テーマは(プランごとの条件の範囲で)複数を追加しておけますが、お店に出せるのは同時に1つだけです。
これらのテーマはどれでもプレビューできますが、一度に公開できるテーマは1つだけです。
追加したテーマは、まず「下書きテーマ」(まだ公開していないテーマの置き場)のセクションに入ります。
ですから、テーマを1つ足しても、お店の見た目がその場で切り替わるわけではないと分かっていると、落ち着いて見比べられます。
無料テーマと有料テーマの作り手とサポート
無料と有料の違いは値段だけに見えますが、公式の記載をたどると、作り手とサポートの受け先も分かれています。
テーマストアについて、公式ヘルプは次のように説明しています。
Shopify が開発した無料テーマと、外部サービスのデザイナーが開発した有料テーマがあります。
サポートの受け先は、テーマの作り手によって次のように分かれています。
- 無料テーマ(Shopify の無料テーマ)は Shopify が開発していて、カスタマイズのヘルプは Shopify のサポート対象です。
- 有料テーマは外部サービスのテーマ開発者が作っていて、一般的なサポートと更新はテーマ開発者から提供されます。
有料テーマのサポートを受けたいときは、テーマ開発者(そのテーマを作った会社や人)に問い合わせるよう案内されていて、カスタマイズは提供していないという注記もあります。
外部サービスのテーマ開発者は、カスタマイズを提供していません。有料テーマのカスタマイズに関するサポートが必要な場合は、Shopify パートナーに依頼することができます。
有料テーマのサポートの受け方は、管理画面のテーマ編集画面でテーマ名をクリックし、[ドキュメントを表示する] か [サポートを受ける] から確かめられます。
あなたが困ったときに誰へ相談するかまで含めて比べておくと、あとで迷いにくくなります。
無料テーマで受けられるデザインのサポート
自分ひとりで見た目を整えられるか不安なときは、無料テーマで受けられる手助けの範囲を知っておくと安心です。
Shopify の無料テーマについては、Shopify サポートが決まった範囲のカスタマイズに対応できる場合があり、プランの条件つきで、時間の決まった無料デザインサポート(デザイン時間)を利用できると書かれています。
Basic 以上のプランを利用している場合は、15 分単位で最大 60 分間の無料デザインサポートを利用できます。
ここで言う Basic 以上のプラン(ベーシック以上)は、公式ヘルプの表記のままなので、ご自身の契約しているプランと照らし合わせて見てください。
一方で、Shopify サポートが対応できない作業として、公式の一覧には9項目が挙げられていて、たとえば次のものがあります。
- チェックアウトの編集(購入手続きの画面を変えること)
- テーマへの新しいフォントの追加
- 切り抜き、カラープロファイルの調整、背景の削除を含む画像の編集
- 外部サービスアプリ(Shopify が開発していないアプリ)のインストール、削除、または変更
やりたい直しが公式の一覧に入っていないかを先に見ておくと、判断しやすくなります。
一覧に入っていない直しでも、カスタマイズの対象となるかどうかはケースバイケースで評価されると書かれています。
テーマごとの機能リスト
見た目が気に入ったテーマでも、お店に必要な機能がそろっているかは別の話なので、ここがいちばん細かく見ておきたいところです。
公式ヘルプは、テーマによって対応している機能が違うと、はっきり書いています。
すべてのテーマが、すべてのShopifyの機能に対応しているわけではありません。テーマの機能リストを確認して、必要な機能があることを確認する必要があります。
テーマストアで無料テーマの Dawn(ドーン・作成者は Shopify)のページを開くと、「含まれるもの」(そのテーマに入っている機能の一覧)の欄に、次のような項目が並んでいました。
- カートとチェックアウトの項目に、カートメモ、クイック購入、実店舗受け取り
- マーケティングとコンバージョンの項目に、よくある質問ページ、ブログ、プロモーションバナー
- マーチャンダイジングの項目に、サイズ表、ルックブック、商品動画、色見本
- 商品調査の項目に、メガメニュー(項目の多いメニュー)、常時表示ヘッダー、拡張検索
機能の名前は、テーマストアのページに出ていた日本語の表記のまま書き写しています。
この一覧は Dawn のページに載っていたもので、ほかの無料テーマに同じ項目があるとは限りません。
ご自身の扱う商品に欠かせない機能を2つか3つ書き出してから、気になるテーマのページで1つずつ照らし合わせてみてください。
テーマストアの絞り込み
無料テーマだけを並べて見たいときは、テーマストアの一覧にある絞り込みを使うと、探す手間が少し軽くなります。
2026年10月17日にテーマストアの一覧を開いたとき、絞り込みの欄には「価格」「業種」「カタログサイズ」「機能」の項目がありました。
- 「価格」で「無料」を選ぶと、無料テーマだけの一覧(2026年10月17日の表示)になります。
- 「機能」の項目には、メガメニュー、在庫カウンター、色見本などの機能名が並んでいます。
- 公式ヘルプによると、検索フィールドで機能名を入れて探すこともできます(例として「FAQページ」が挙がっています)。
ページ上部の「業界」で並べ替えたときの扱いについて、公式ヘルプは次の一文を添えています。
ただし、テーマはいずれかの業界に限定されるものではありません。
「業界」の分類は入り口の目安として使い、機能リストのほうで最後に確かめる、という順にしておくと見落としが減ります。
プランによるテーマの条件
テーマの見比べに入る前に、ご自身の料金プランでどのテーマを足せるかも見ておくと、あとで選び直しになりにくいです。
公式ヘルプには、プランごとに次の条件が書かれています。
- Starter プラン(スターター)のストアでは、Spotlight テーマのみを追加できます。
- Basic、Grow、Advanced の各プランのストアおよび組織では、最大20個のテーマを追加できます。
Shopify Plus プラン(プラス)のストアおよび組織では、最大100個のテーマを追加できます。
Starter プランのストアでは、Spotlight テーマのみを追加できます。
Starter プランを使っている場合は、ほかの無料テーマを見比べる前に、この条件を先に見てください。
有料テーマの試し方と、買うときの決まり
無料テーマで足りるかを判断するには、有料テーマと並べて見てみたい、という方もいらっしゃるでしょう。
有料テーマは、買う前に管理画面で試すことができると書かれています。
有料テーマは、購入を確定する前に Shopify の管理画面でプレビューして試すことができます。
試すときと買うときの決まりは、次のとおりです。
- 試しているあいだも、テーマエディタ(見た目を整える編集画面)でカスタマイズでき、買うとその変更は保存されます。
- 最大19個の有料テーマを同時にプレビューできると書かれています。
- トライアル中は、テーマコードを編集したり、AIコードジェネレーターを使用したりできません。
また、オンラインストアにテーマを公開する(お客さんに見える状態にする)には、その前にテーマを購入する必要があります。
なお、Theme Store からテーマを購入できるのは、「テーマ」「アプリとチャネルを管理・インストールする」「アプリの請求を承認する」のストアレベルの権限(スタッフごとに付ける操作の許可)をすべて持っているユーザーだけです。
買うときには、取り消しの扱いを先に知っておくと安心です。
Shopify Theme Storeから外部サービスのテーマを購入した場合、その取引は最終販売と見なされます。そのため、テーマ開発者による返金はできません。
有料テーマを試すのは、無料テーマに足りないものを確かめる材料として使い、買うかどうかはテーマ開発者による返金ができないことを踏まえて、落ち着いて決めるのがよいと思います。
テーマを替えても残るものと、残らないもの
最初に選んだテーマをあとで替えたくなったら、それまでの作業が消えてしまうのではと心配になるかもしれません。
公式ヘルプは、テーマとは別に管理画面(お店の裏側の操作画面)で管理される部分があると説明しています。
ストアの商品、コレクション、メニュー、ページ、ブログ記事は、テーマとは別に管理画面で管理されるため、新しいテーマに切り替えても変更されたり削除されたりすることはありません。
商品やページ、ブログ記事を新しいテーマに合わせて入れ直す必要はない、ということがこの一文から読み取れます。
一方で、次の部分はテーマごとに設定し直すものとして挙げられています。
- ストアのセクションとブロックに適用される設定と、色やフォントを含む全体的なテーマ設定
- テキストと文言
- アプリによって追加されたコードのカスタマイズを含む、コードのカスタマイズ
- 利用可能なテーマテンプレート(ページのひな形)
新しいテーマを公開しても、古いテーマは下書きテーマに残ると書かれています。
新しいテーマに替えるときは、色や文言などをそのテーマで整え直すことになります。
それも含めて、最初の1本を選んでください。
公式に書かれていないこと
次のことは、出典にした公式ヘルプの4ページと、テーマストアの2ページには書かれていません。
- 無料テーマで足りるかどうかの基準は書かれていません。どの規模や業種なら無料テーマで足りる、という記載はありません。
- どの無料テーマが初心者に向いているかは、書かれていません。
- テーマを替えたときに、表示の速さや売上がどう変わるかは、書かれていません。
- 無料デザインサポートの 60 分が、ストアごとに1回きりなのか、期間ごとに戻るのかは、書かれていません。
- テーマストアの一覧に並ぶ無料テーマの顔ぶれは、2026年10月17日に開いたときの表示です。今後いつ増えたり減ったりするかは、書かれていません。
出典
- Shopify ヘルプセンター「テーマの追加、プレビュー、購入」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/online-store/themes/adding-themes - Shopify ヘルプセンター「テーマを選択する」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/online-store/themes/choose-themes - Shopify ヘルプセンター「テーマのサポート」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/online-store/themes/theme-support - Shopify ヘルプセンター「Shopify テーマ」2026年10月17日時点
https://help.shopify.com/ja/manual/online-store/themes - Shopify Theme Store「Free Eコマースサイトのテンプレート – オンラインストアに合った無料およびプレミアムのテーマ」2026年10月17日時点
https://themes.shopify.com/themes?locale=ja&price%5B%5D=free - Shopify Theme Store「Dawn – ECサイトテンプレート」2026年10月17日時点
https://themes.shopify.com/themes/dawn/presets/dawn?locale=ja
上の公式ヘルプとテーマストアのページを一次情報にしています。
有料テーマの価格は、テーマストアのページに表示されていますが、この記事には載せていません。
Dawn の「含まれるもの」の項目が、ほかの無料テーマにもあるかどうかは、確かめていません。
見どころの並べ方と、必要な機能を書き出してから照らし合わせるという進め方は、キクシル編集部の整理であり、公式の記載ではありません。

