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開発者の画面にある「Catalogs」と、店の商品の行き先 — Shopify Catalog と UCP

2026 9/30
2026年9月30日
Shopify Catalog の解説記事のアイキャッチ:段ボール箱の並ぶ作業台でタブレットを操作する女性の写真に「Catalogは抜けられない」の見出し

shopify.dev の Dev Dashboard(開発者向けの管理画面)に、「Catalogs」という画面があります。
AI エージェント(買い物を代わりに進める AI)を作る開発者が、Shopify 上の商品を探す条件を保存する場所です。

あなたの店から見ると、この画面は何を意味するのでしょうか。
読むのは、ヘルプセンター、shopify.dev の文書、ucp.dev のページです。
Shopify Engineering(Shopify の技術ブログ)の記事も合わせて整理していきます。

先にひとつ、大事な前提を置いておきます。
キクシル編集部は、Global Catalog(Shopify 全体をまたぐ商品カタログ)を実際には検索していない、ということです。
あなたの店や日本の店の商品が検索結果に出るかどうかは確かめておらず、公式の文書に書かれている範囲だけを扱います。

Dev Dashboard の「Catalogs」は、何をする画面なのか

「Catalogs」は、shopify.dev の文書では AI エージェントの開発者に向けた機能として説明されています。
マーチャント(Shopify で店を運営する側)が、自店の設定をする画面ではありません。

出典: shopify.dev「About Catalogs」2026年9月30日時点
https://shopify.dev/docs/agents/catalog

Saved Catalogs are a Global Catalog feature.
(Saved Catalogs は Global Catalog の機能です)

By default, Global Catalog queries return products from any eligible merchant on the Shopify platform.
(既定では、Global Catalog の検索は Shopify 上の対象となるマーチャントの商品を返します)

Saved Catalogs(保存したカタログ)は、検索の条件を Dev Dashboard に残しておける仕組みです。
価格帯や発送元、ショップ、商品分類(Shopify の商品タクソノミー)を、毎回のリクエストで書かずに済みます。

作り方は、shopify.dev のチュートリアルに手順として書かれています。

出典: shopify.dev「Discover products with Shopify Catalog」2026年9月30日時点
https://shopify.dev/docs/agents/get-started/search-catalog

  1. Dev Dashboard のサイドバーで Catalogs を開く
  2. Create a catalog(カタログを作る)をクリックする
  3. 既定の設定のまま進める
  4. Save catalog(保存)をクリックする
  5. Catalogs の一覧で Copy URL をクリックし、専用の URL を得る

Keep the defaults, which place no bounds on price and search across all of Shopify’s products.
(既定の設定のままにします。価格の上限・下限を設けず、Shopify の商品全体を検索します)

つまりこの画面は、開発者が「どの範囲の商品を探すか」を決める場所です。
そこで受け取る URL(その条件専用の MCP の接続先)を、エージェントが使います。
店が自分の商品を載せたり外したりする場所ではない、と押さえておきましょう。

店の商品は、どうやって Shopify Catalog に入るのか

答えは、申し込みではなく条件です。
Shopify Catalog(Shopify 上の商品情報をまとめた土台)について、ヘルプセンターはこう書いています。
条件を満たした店の商品は、何もしなくても入る、という書き方です。

出典: Shopify ヘルプセンター「Shopify Catalog」2026年9月30日時点
https://help.shopify.com/en/manual/shopify-catalog

If your store and products meet the requirements, then your products are automatically included in Shopify Catalog, and you don’t need to take any additional action.
(店舗と商品が要件を満たしていれば、商品は自動的に Shopify Catalog に含まれ、追加の操作は必要ありません)

ただし、収録された(Catalog に入った)からといって、特定の AI の回答に出ることまでは約束されていません。
原文は、順位も、つながるチャネルでの表示も、同じく約束しない書き方です。

Being included in Shopify Catalog doesn’t guarantee that a product will appear in a specific AI answer, be ranked in a specific position, or be displayed by every channel that’s connected to Shopify Catalog.
(Shopify Catalog に含まれていても、特定の AI の回答に表示されること、特定の順位に並ぶこと、Shopify Catalog につながるすべてのチャネルで表示されることは保証されません)

収録の条件の中身は、Meta シリーズの2話で整理しています。
あなたの店がどの条件に当たるかは、「見つかる」と「その場で買われる」は、条件が別です で見てください。

店が止められるのは、どこまでなのか

止められるのは、チャネルが Shopify Catalog を通じて商品にアクセスすることです。
ここでいうチャネルは、個々の agentic storefronts(Shopify が商品を届ける AI のチャネル)を指します。
Shopify Catalog への収録そのものは、止める対象に入っていません。

You can choose to stop individual agentic storefronts from having access to your products through Shopify Catalog. This doesn’t remove your products from Shopify Catalog, and they remain available for other uses, such as storefront search and Shop. You can’t opt out of Shopify Catalog itself.
(個々の agentic storefronts が Shopify Catalog を通じて商品にアクセスすることは止められます。これで商品が Shopify Catalog から外れることはなく、ストアフロントの検索や Shop などの他の用途では、引き続き利用できる状態のままです。Shopify Catalog そのものからオプトアウトすることはできません)

ここからは、この2つを別の語で書き分けます。
チャネルへの「共有(アクセス)」は、店が止められるものです。
Catalog への「収録」は、店が外せないものです。
チャネルへの共有を止めても、収録は残ったままになります。

共有を止める手順と、止まるまでの日数は、Meta シリーズの4話にまとめています。
あなたの店で止めたいチャネルがあるなら、止め方と、止まるまでの7日 を先に見てください。

収録が残るなら、開発者側の検索で店の商品がどう扱われるのかが気になるところです。
チャネルの設定がその検索結果に効くのかどうかは、後の「公式に書かれていないこと」の節で触れます。

開発者は、何を用意して、何に縛られるのか

開発者向けの「About Catalogs」には、2種類のカタログを比べた表があります。
Global Catalog と、Storefront Catalog(1つの店だけを範囲にするカタログ)です。
認証の行は、両方とも「Agent profile (no API key needed)」です。
エージェントのプロフィール(そのエージェントが何に対応しているかを宣言する文書)で足り、API キーは不要、という意味です。

では、そのプロフィールはどこで使うのでしょうか。
答えは、Global Catalog MCP(AI から呼び出すための窓口)のページにあります。
毎回のリクエストに、プロフィールを付けるよう求めています。

出典: shopify.dev「Global Catalog MCP」2026年9月30日時点
https://shopify.dev/docs/agents/catalog/global-catalog

Every request must include a meta.ucp-agent.profile URL pointing to your agent’s UCP profile.
(すべてのリクエストに、エージェントの UCP プロフィールを指す meta.ucp-agent.profile の URL を含める必要があります)

使えるツールは3つです。
キーワードで探す search_catalog と、ID(商品の識別子)から引く lookup_catalog があります。
もう1つは、1つの商品の詳細を取る get_product です。

一方で、同じ「About Catalogs」には使い方の制約がいくつも並んでいます。
順に見ていきましょう。

Catalog queries are subject to rate limits. Keyless catalog access doesn’t support rate limit increases.
(Catalog の検索には回数の上限があります。キーなしのアクセスでは、上限の引き上げに対応していません)

Caching results isn’t allowed.
(検索結果のキャッシュは認められていません)

Some fields might be inferred by Shopify’s AI and might not always be present or have varying accuracy depending on available product data.
(一部の項目は Shopify の AI が推定したもので、商品データによっては無かったり、正確さにばらつきがあったりします)

推定された項目は、文書の中で Inferred(推定)という印で示されています。
店が書いた説明文そのものではなく、Shopify が生成や補強をした項目が、検索結果に入り得るということです。

有料の掲載枠の仕組みも、同じページに書かれています。
承認された開発者だけが使える仕組みです。

Promoted placements let approved developers request paid placements in Global Catalog responses and earn commission on eligible attributed purchases.
(Promoted placements は、承認された開発者が Global Catalog の応答の中に有料の掲載枠を求め、対象となる購入から手数料を得られる仕組みです)

もう1つ、表の「API キーは不要」だけで判断しないほうがよい点があります。
チュートリアルは、前提として別の回の手順を終えていることを求めています。

Complete the Authenticate your agent and Profile tutorials.
(Authenticate your agent と Profile のチュートリアルを先に終えてください)

このチュートリアルの例では、検索のリクエストに Authorization: Bearer の形でトークン(認証用の文字列)を付けています。
表の「API キーは不要」とこのトークンの関係は、読んだ範囲では説明されていません。
なので、Global Catalog の検索に鍵が一切要らない、とは書かないでおきます。
あなたが開発者なら、Authenticate your agent の回から順に見てください。

UCP とは、どういう決まりごとなのか

UCP は、Universal Commerce Protocol(ユニバーサル・コマース・プロトコル)の略です。
shopify.dev によれば、Global Catalog MCP はその Catalog の機能を実装したものです。

Shopify Engineering の記事は、UCP の成り立ちを次のように書いています。

出典: Shopify Engineering「Building the Universal Commerce Protocol」2026年1月11日
https://shopify.engineering/UCP

We co-developed UCP with Google to create an open standard for AI agents to connect and transact with any merchant.
(私たちは Google と共同で UCP を開発し、AI エージェントがあらゆるマーチャントとつながり取引するためのオープンな標準を作りました)

同じ記事の末尾には、次の一文があります。

Co-developed with Google. Supported by Etsy, Target, Walmart, Wayfair, and millions of Shopify merchants.
(Google と共同開発。Etsy、Target、Walmart、Wayfair と、多数の Shopify マーチャントが支持)

一方、UCP の公式サイトは ucp.dev です。
こちらは開発した側を「Co-developed by industry leaders」(業界の主要企業による共同開発)と書いています。
ucp.dev ではその企業名が画像で並んでいて、本文の文字としては読めません。
そのため、ucp.dev の記載としての企業名は、ここでは挙げません。
Shopify の記事は Google との共同開発と書き、ucp.dev は複数の企業による共同開発と書いています。
どちらも、原文のとおりに受け取っておきましょう。

出典: ucp.dev「Universal Commerce Protocol (UCP)」2026年9月30日時点
https://ucp.dev

The protocol supports a range of core capabilities, including: Catalog Search and Lookup, Cart Building, Identity Linking, Checkout, and Order Management.
(このプロトコルは、カタログの検索と参照、カートの作成、アカウントの連携、チェックアウト、注文管理といった中核の機能を扱います)

Copyright 2026 UCP Authors. Licensed under the Apache License, Version 2.0.
(UCP Authors の著作物で、Apache License 2.0 のもとで公開されています)

以上の文書を合わせて読むと、1つの見取り図が描けます。
Shopify Catalog は UCP という共通の決まりごとのうち、商品を探す部分を Shopify が実装した入り口の1つだと読めます。
この整理は、公式の記載ではなく編集部の読み方です。

公式に書かれていないこと

今回読んだ文書には、次の4つの点が文字として出てきません。
並べたうえで、それぞれに補足を付けます。

  • 開発者が Global Catalog を検索すること自体に、料金がかかるのかどうかは書かれていません
  • Saved Catalogs がいつから提供されているのかは書かれていません
  • 店が管理画面の Agentic の設定でチャネルへの共有を止めたとき、Global Catalog の検索結果からその店の商品が絞られるのかは書かれていません
  • 日本の買い手に向けて Global Catalog がどう提供されるのか、日本の店の商品がどう扱われるのかは書かれていません

料金については、回数の上限(rate limits)と、有料の掲載枠である Promoted placements の記載はあります。
ただ、検索そのものの料金には触れていません。

提供開始日については、changelog「Shopify Catalog」2025年5月21日が手がかりになります。
ただしこれは、Shopify Catalog 自体の初出です。
当時は、選ばれたパートナー(select partners)に限った提供でした。

出典: shopify.dev changelog「Shopify Catalog」2025年5月21日
https://shopify.dev/changelog/posts/shopify-catalog

Select partners will be given access to Shopify Catalog.
(選ばれたパートナーに Shopify Catalog へのアクセスが提供されます)

当編集部は Global Catalog を実際には検索していないため、これらを実物で確かめてもいません。
書かれていないことをもって、こうなる、あるいはならない、とは書きません。

あなたの店で、先に決めておくことは?

店の側でできるのは、収録から抜けることではありません。
収録されている商品データを正しく保つことと、どのチャネルに共有するかを選ぶことの2つです。

  1. 商品名・説明・画像・価格・在庫を、AI が読んでも誤解されない状態にしてください
  2. 共有したくないチャネルがあるなら、Meta シリーズ4話の手順で個別に止めてください
  3. 推定の項目(Inferred)に任せたくない情報は、ご自身で商品データの側に書いておいてください

推定された項目が検索結果に入り得る以上、元の商品データを店自身が書いておくことが、推定に任せる範囲を狭める手段になります。
どこから手を付けるかは、あなたの店の商品数と、止めたいチャネルの有無で決めてください。

🔵 この進め方は、キクシル編集部が運用の側から置いたもので、公式の記載ではありません。

出典

  • Shopify ヘルプセンター「Shopify Catalog」2026年9月30日時点
    https://help.shopify.com/en/manual/shopify-catalog
  • shopify.dev「About Catalogs」2026年9月30日時点
    https://shopify.dev/docs/agents/catalog
  • shopify.dev「Global Catalog MCP」2026年9月30日時点
    https://shopify.dev/docs/agents/catalog/global-catalog
  • shopify.dev「Discover products with Shopify Catalog」2026年9月30日時点
    https://shopify.dev/docs/agents/get-started/search-catalog
  • shopify.dev changelog「Shopify Catalog」2025年5月21日
    https://shopify.dev/changelog/posts/shopify-catalog
  • Shopify Engineering「Building the Universal Commerce Protocol」2026年1月11日
    https://shopify.engineering/UCP
  • ucp.dev「Universal Commerce Protocol (UCP)」2026年9月30日時点
    https://ucp.dev

本記事は上記を一次情報として作成しています。
ヘルプセンター、shopify.dev の文書、ucp.dev のページには掲載日がありません。
そのため、内容を取得した2026年9月30日時点の記載として扱っています。
公式に書かれていない事項は未確認として扱い、補っていません。

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明るく合理的で、好奇心が強い。思いついたらまず試してから考える行動派。ノリは軽いけど投げっぱなしにはせず、最後はきちんと整える責任感もある。議論が硬くなった時に空気をほぐすムードメーカー役。

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