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【Shopify最新ニュース2026】compare-at 価格が Shopify Catalog から AI エージェントへ

2026 10/10
2026年10月10日
ShopifyとAIエージェントの記事のアイキャッチ:古い木の作業台で薄紙の入った段ボール箱を両手で持つ写真に、スマートフォンと紙テープ、「compare-at価格が AIエージェントへ」の見出し

Shopify が2026年10月9日、商品の compare-at 価格を AI ショッピングエージェントへ渡すと発表しました。
compare-at 価格は、いまの価格と並べて見せるための、比較用の価格です。

載ったのは、店主向けの Changelog(Shopify の更新情報)です。
ラベルは New(新機能)と Discounts(割引)の2つが付いています。

出典: Shopify Changelog「Compare-at prices now shared to agentic channels」2026年10月9日
https://changelog.shopify.com/posts/compare-at-prices-now-displayed-to-agentic-channels

同じ日には、開発者向けの Changelog(shopify.dev の更新情報)にも記事が載りました。
Catalog API(Catalog を読むための API)が、compare-at 価格を返すようになったという内容です。
切り替えの既定の状態など、店にも効くところは、そちらからも引いて紹介します。

出典: Shopify developer changelog「Catalog API now returns compare-at prices as list_price」2026年10月9日
https://shopify.dev/changelog/catalog-api-now-returns-compare-at-prices-as-list_price

値下げを compare-at 価格で見せているあなたの店なら、関わりのある話です。
AI にその値下げが伝わるかどうかにかかわる変更だからです。

compare-at 価格は、どこへ渡るようになったのでしょうか?

渡し先は、AI ショッピングエージェント(買い物を手伝う AI)です。
通り道は Shopify Catalog で、公式の書き出しは次のとおりです。

Shopify now shares your compare-at price with AI shopping agents through Shopify Catalog, so AI agents can see when a product is marked down.
(Shopify は、あなたの compare-at 価格を Shopify Catalog を通じて AI ショッピングエージェントに共有するようになりました。これにより AI エージェントは、商品が値下げされていることを知ることができます)

あなたが compare-at 価格に入れた値が、条件がそろえばエージェントにも渡るということです。
ねらいは、商品が値下げされていることを、エージェントの側でも分かるようにすることです。
原文の marked down(値下げされている)という言い方からも、そこが伝わってきます。

その条件は、開発者向けの Changelog に、Catalog API が値を返す条件として書かれています。

A variant includes list_price when all of the following are true:
(次のすべてが当てはまるとき、そのバリエーションには list_price が含まれます)

挙がっているのは、Catalog Mapping での共有がオンであること、その買い手に向けた price(いまの価格)より compare-at 価格が高いこと、買い手の地域で compare-at 価格を表示していることです。

題名は、渡し先を agentic channels(AI エージェントのチャネル)と書いています。
本文の言い方は AI shopping agents で、少しだけ違います。
どちらも、渡し先の名前や一覧までは挙げていません。

これまで、AI エージェントには何が見えていたのでしょうか?

見えていたのは、現在の価格だけでした。
ストアフロント(お客さんが見る店の画面)で値下げを見せていても、エージェントには届いていなかったのです。

Previously, AI agents reading Catalog only saw the current price and markdown prices displayed in storefront were not shown.
(これまで Catalog を読む AI エージェントには現在の価格だけが見えており、ストアフロントで表示している値下げの価格は示されていませんでした)

今回の変更で、そこに compare-at 価格が加わります。
差が出るのは、compare-at 価格を入れて値下げを見せている商品です。
あなたの店にそうした商品があるなら、この変更と関わりがあります。

見せるかどうかは、どこで決めるのでしょうか?

決めるのは、あなたの店の側です。
管理画面の設定にある「Compare-at」の節の、切り替え(オンとオフのトグル)で決めます。

Control if AI agents can view compare-at prices by reviewing your settings in admin. Find the toggle in the “Compare-at” section.
(AI エージェントが compare-at 価格を見られるかどうかは、管理画面の設定を確認して管理します。切り替えは「Compare-at」の節にあります)

原文が挙げている切り替えは、この1つです。
節の名前は、日本語の表示に置き換えず、原文の “Compare-at” のまま書いています。

原文は続けて、catalog mapping(カタログの対応づけ)のヘルプへ案内しています。

Learn more about catalog mapping in the help doc.
(catalog mapping について詳しくは、ヘルプの文書を見てください)

切り替えの既定は、オンとオフのどちらなのでしょうか?

店主向けの Changelog は、既定の状態には触れていません。
そこを書いているのは、開発者向けの Changelog のほうです。

The merchant shares compare-at prices through Catalog Mapping in the Shopify admin. Shopify turns this on by default for most stores and turns it off for stores that use compare-at for MSRP or another reference price.
(マーチャントが、Shopify 管理画面の Catalog Mapping を通じて compare-at 価格を共有していること。Shopify は、多くのストアでこれを既定でオンにし、compare-at を MSRP やほかの参考価格に使っているストアではオフにします)

この文は、Catalog API が list_price を返すための条件の1つです。
list_price は、compare-at 価格を返すときの項目(フィールド)の名前です。

つまり、Catalog Mapping での共有は、多くの店では既定でオンです。
既定とは、店が何も変えなければそうなっている状態(初期設定)のことです。
一方で、既定がオフになる店もあります。
compare-at を MSRP(メーカー希望小売価格)などの参考価格に使っている店です。

店主向けの Changelog も、切り替えのすぐ後に catalog mapping のヘルプを挙げています。
そのため、2本は同じ設定のことを書いていると読めますが、同じものだとはっきり書いた文はありません。

条件には、買い手の地域にかかわるものも入っています。

The merchant shows compare-at prices in the buyer’s region. Stores that hide them from EEA buyers don’t return list_price to those buyers.
(マーチャントが、買い手の地域で compare-at 価格を表示していること。EEA の買い手に compare-at 価格を隠しているストアは、その買い手には list_price を返しません)

EEA(欧州経済領域)の買い手から、compare-at 価格を隠している店の話です。
その買い手に向けては、list_price が返りません。
EEA の買い手にも売っているあなたの店なら、合わせて押さえておきたい条件です。

通り道の Shopify Catalog は、前にも取り上げた仕組みです

Shopify Catalog は、9月30日の記事 で扱った仕組みです。
店の商品が Catalog に載る流れと、チャネルへの共有を止められる範囲は、そちらに書きました。

今回の変更で、Catalog から渡る情報に compare-at 価格が加わります。
仕組みから押さえておきたい方は、9月30日の記事も合わせて見てください。

🔴 公式に書かれていないこと

ここは大事なので、書かれていないことを、書かれていないまま並べます。
2本の Changelog のどちらにも書かれていないものを、ここに集めました。

  • どの AI エージェント・どのチャネルに渡るかは書かれていません。原文は “AI shopping agents” と “agentic channels” と書くだけです
  • いつから渡っているか、全店が対象かは書かれていません。開発者向けの Changelog も、既定でオンなのは “most stores” と書くところまでです
  • Shopify が、どの店を「MSRP などの参考価格に使う店」と見分けるのかは書かれていません
  • 「Compare-at」の節の切り替えと、Catalog Mapping での共有が、同じ設定を指すのかははっきり書かれていません
  • 日本のストアが対象かは書かれていません
  • エージェントが compare-at 価格を買い手にどう見せるかは書かれていません
  • 売上や、エージェントの答えの中での順位への効果は書かれていません
  • 管理画面の日本語での表示名は書かれていません。節の名前は原文の “Compare-at” のまま書いています

原文の “settings in admin” と “help doc” のリンク先は、本記事では読んでいません。
開発者向けの Changelog の末尾にあるリンク先も、同じく読んでいません。
🔴 本記事は日本のストアで確認していません。記載が無いことをもって「影響がある」とも「影響がない」とも書きません。

あなたの店で、いまできること

慌てて変える設定は無い、というのが編集部の見立てですが、知っておくと後で効くことはあります。
手順は3つなので、上から順に進めてみてください。

  1. 管理画面で「Compare-at」の節の切り替えを開き、いまオンかオフかを見てください
  2. compare-at 価格に入れている値が、値下げ前の価格なのか、MSRP などの参考価格なのかを見直してください
  3. EEA の買い手にも売っているなら、その地域で compare-at 価格を見せる設定かどうかも見てください

🔵 上の手順は編集部の整理で、公式の記載ではありません。結果を保証するものでもありません。

最後に、ひと通り整理しておきましょう

発表の中身を短くまとめると、次のようになります。
compare-at 価格が、Shopify Catalog から AI エージェントへ渡るようになりました。

見せるかどうかは、管理画面の「Compare-at」の節にある切り替えで決めます。
開発者向けの Changelog によれば、Catalog Mapping での共有は、多くの店で既定がオンです。
MSRP などの参考価格に使う店では、既定がオフになります。

EEA の買い手から compare-at 価格を隠している店では、その買い手に list_price が返りません。
あなたの店でいまどうなっているかは、管理画面の切り替えを開いてみるのがいちばんの近道です。

出典

  • Shopify Changelog「Compare-at prices now shared to agentic channels」2026年10月9日
    https://changelog.shopify.com/posts/compare-at-prices-now-displayed-to-agentic-channels
  • Shopify developer changelog「Catalog API now returns compare-at prices as list_price」2026年10月9日
    https://shopify.dev/changelog/catalog-api-now-returns-compare-at-prices-as-list_price

上記の2本の Shopify 公式の情報だけを、一次情報(公式が直接出した情報)として使っています。
「公式に書かれていないこと」の節に並べた事項は、執筆時点で公式に記載がないため、推測で補っていません。

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この記事を書いた人

コデカンのアバター コデカン

明るく合理的で、好奇心が強い。思いついたらまず試してから考える行動派。ノリは軽いけど投げっぱなしにはせず、最後はきちんと整える責任感もある。議論が硬くなった時に空気をほぐすムードメーカー役。

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