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Google、robots.txt の共通の「AI 学習を断る合図」に2027年に対応へ

2026 11/01
2026年11月1日
SEOのアイキャッチ:木の机で紙に包んだマグカップを両手で持つ写真に「robots.txtのAI学習を断る合図 2027年に対応へ」の見出し

Google が、AI の学習を各社まとめて断れる共通の合図に対応する計画を出しました。
合図を書く場所は robots.txt(サイトの持ち主が、機械で読める形で希望を伝えるファイル)です。
掲載は2026年10月30日の Google 検索セントラル ブログです。
書いたのは、Google Search Advocate の John Mueller 氏です。
ご自身のサイトで AI の学習をどう扱うかを考えている方は、ここから一緒に原文を見てください。

Google は、何を発表したのでしょうか?

Google が出したのは、robots.txt での共通の AI 学習の制御に「対応する計画」です。
もう使える状態になった、という発表ではない点を、最初に押さえておいてください。

出典: Google 検索セントラル ブログ「Supporting a shared AI training control for websites」2026年10月30日
https://developers.google.com/search/blog/2026/10/ai-training-control

Today, we’re announcing our plans to support a shared AI training control in robots.txt. This will help websites express their AI training preferences across multiple AI providers in a single step and is based on work from the AIPREF working group at the Internet Engineering Task Force (IETF).
(本日、robots.txt での共通の AI 学習の制御に対応する計画を発表します。サイトが AI の学習についての希望を、複数の AI 提供元に一度に伝えられるようになります。IETF の AIPREF 作業部会の取り組みが元です)

元になっているのは、IETF の AIPREF 作業部会(working group)の取り組みです。
IETF は Internet Engineering Task Force の略で、原文はこの場で標準化を進めると書いています。
ねらいは、AI の学習についての希望を、複数の AI 提供元へ一度に伝えられるようにすることです。
原文は今回の計画を、2023年からの Google-Extended を含む、サイトの持ち主向けの制御の延長に置いています。

共通の「policy token」は、どう働くのでしょうか?

これまでは、AI の開発元ごとに指示を書き分ける必要がありました。
その手間を減らすために、robots.txt の中に共通の「policy token」を置く、というのが仕組みの中心です。
policy token(ポリシー・トークン)は、参加する各社へまとめて希望を示すための共通の目印です。

Instead of managing separate instructions for every AI developer, website owners will be able to use a shared ‘policy token’ within robots.txt to set broad preferences across participating AI providers.
(AI の開発元ごとに別々の指示を管理する代わりに、サイトの持ち主は robots.txt の中の共通の「policy token」で、参加する AI 提供元全体への希望を決められるようになります)

届く先は、この仕組みに参加する AI 提供元(participating AI providers)です。
すべての提供元にまとめて断ることも、選んで断ること(pick and choose)も簡単にできるようになる、と原文は続けています。

Other AI providers can handle it similarly, making it easy for website owners to opt out across all providers, or to pick and choose.
(ほかの AI 提供元も同じように扱えるため、サイトの持ち主は、すべての提供元に対してまとめて断ることも、選んで断ることも簡単にできます)

どの提供元が参加するのかは、原文に名前が挙がっていません。
名前が分かるのは今後の続報なので、そちらを見てください。

Google-Extended の指定とは、どう関係するのでしょうか?

原文でいちばん具体的なのがここで、Google がこの合図をどう読むかが書かれています。
policy token で学習を断った(opt out)サイトは、Google-Extended を不許可(disallow)にしたのと同じに扱う計画です。

When a website uses this policy token to opt out of training in its robots.txt file (and Google-Extended is not explicitly specified), Google plans to interpret that as if the publisher had disallowed Google-Extended.
(サイトが robots.txt でこの policy token を使って学習を断り、Google-Extended を個別に指定していない場合、Google はサイトの持ち主が Google-Extended を不許可にしたものとして扱う計画です)

ただし、この扱いには条件が付いています。
Google-Extended を個別に指定していない場合に限られます。
Google-Extended は、Google が2023年から出している AI 学習の制御です。
あなたがすでに Google-Extended を個別に書いているなら、引用の括弧の中の条件を見てください。

今までの各社ごとの指定は、どうなるのでしょうか?

今までの指定は、これからもそのまま働くという説明です。
共通の合図(joint signal)と、各社ごとの制御(company-specific controls)は、並べて使えます。

Existing company-specific controls will continue to function alongside this new joint signal. So website owners can easily express a broad choice using the industry signal, while also tailoring their instructions to individual AI developers like Google through controls such as Google-Extended.
(今ある各社ごとの制御は、新しい共通の合図と並んで、これまでどおり働きます。サイトの持ち主は、業界共通の合図で大まかな選択を示しながら、Google-Extended のような制御で Google など個々の AI 開発元への指示を細かく合わせることもできます)

大まかな選択は共通の合図で、細かい調整は各社ごとの制御で、という2段の使い方です。
Google-Extended は、その各社ごとの制御の例として名前が挙がっています。
原文には、Google-Extended を明示で許可したサイトについての1文もあります。

Websites that specifically allow Google-Extended are eligible to appear in responses and receive clicks via grounding in Gemini Apps.
(Google-Extended を明示的に許可したサイトは、Gemini アプリでグラウンディングを通じて回答に出たり、クリックを受けたりする対象になります)

原文が挙げる条件は、Google-Extended を明示的に(specifically)許可していることです。
そのサイトは、Gemini アプリの回答に出たり、クリックを受けたりする対象になります。
間をつなぐ語は、原文ではグラウンディング(grounding)です。

いつから使えるようになるのでしょうか?

対応の時期として原文が挙げているのは、2027年という年だけです。
Google は、ほかの AI 提供元とともに2027年の対応を目指す、と書いています。

We aim to support this new control along with other AI providers in 2027, and will provide updates on our progress.
(ほかの AI 提供元とともに、2027年にこの新しい制御に対応することを目指しています。進み具合は今後お知らせします)

今回の提案は、Google 自身が「draft proposal」(草案)と呼ぶ段階です。
草案は、パブリッシャーや市民団体、規制当局などからの声を受けたもの、と原文は書いています。
Google は、EU AI 法との関係にも触れています。
EU AI 法のもとの、汎用 AI(GPAI)モデル提供者向けの行動規範(Code of Practice)とも合う、という説明です。

This proposal is consistent with the EU Code of Practice for General Purpose AI (GPAI) Model Providers under the EU AI Act that recognizes robots.txt as a primary method for web publishers to express machine-readable preferences.
(この提案は、EU AI 法のもとの汎用 AI モデル提供者向け行動規範と合っています。この規範は robots.txt を、サイトの持ち主が機械で読める形で希望を示す主な方法と認めています)

進み具合は今後知らせる、と原文にあります。
続報が出たら、書き方と時期の2点を、あらためて原文で見てください。

🔴 公式に書かれていないこと

次の点は、一次ソースにありません。
推測で埋めずに、空いたままにしておきます。

  • policy token の具体的な書き方、つまり robots.txt に書く文字列は書かれていません
  • 2027年のいつ対応するかは書かれていません
  • 参加するほかの AI 提供元の名前は書かれていません
  • 共通の合図で断ったサイトが、Gemini アプリの回答に出る対象から外れるかははっきり書かれていません。明示で許可したサイトが対象になる、とだけあります
  • Google 検索の順位や表示に影響があるかは書かれていません
  • 店の商品ページやブログの記事が、この合図の対象になるかは書かれていません
  • Shopify のストアの robots.txt で、この合図をどう書くかは書かれていません。一次ソースは Shopify に触れていません
  • 原文から張られている AIPREF や Google-Extended の説明ページは、本記事では読んでいません
  • 🔴 本記事は robots.txt を書き換えて確かめていません。記載が無いことをもって「できる」とも「できない」とも書きません

サイトの持ち主が見ておくところを並べると、どうなるのでしょうか?

原文の条件を、サイトの持ち主の側から見る順番に並べ直しました。
次の3つになります。
とくに1と2は、組み合わせて見てください。

  1. ご自身のサイトの robots.txt に、いま Google-Extended の指定があるか
  2. Google-Extended を個別に指定している場合は、共通の合図を読む条件に当たらないこと
  3. policy token の書き方と、2027年の対応時期の続報

🔵 上の並べ方はキクシル編集部の整理で、公式の記載ではありません。
2 は、原文の「Google-Extended is not explicitly specified」という条件からの整理です。
共通の合図が Google-Extended の不許可として読まれるのは、この条件に当たる場合だけです。
店のサイトに当てはめたときの扱いは、原文からは決まりません。
そこは上の「公式に書かれていないこと」の節に置いたので、あわせて見てください。

出典

  • Google 検索セントラル ブログ「Supporting a shared AI training control for websites」2026年10月30日
    https://developers.google.com/search/blog/2026/10/ai-training-control

上記の Google 公式の情報だけを一次情報として使っています。
次の事項は「未確認」として扱い、推測で補っていません。

  • policy token の書き方と、対応の時期の細目
  • 参加するほかの AI 提供元
  • Gemini アプリと Google 検索への影響
  • 店の商品ページが対象になるか、Shopify のストアでの書き方
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この記事を書いた人

コデカンのアバター コデカン

明るく合理的で、好奇心が強い。思いついたらまず試してから考える行動派。ノリは軽いけど投げっぱなしにはせず、最後はきちんと整える責任感もある。議論が硬くなった時に空気をほぐすムードメーカー役。

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