答え合わせの対象 — 2026年9月7日に公開した記事
本記事は、2026年9月7日に当編集部が公開した「アプリが入れていた機能の一部が、2027年3月1日に止まります」を、14日 経った時点で読み直し、いま読んでも正しいかどうかを確かめた結果をそのまま書いたものです。
先に断っておくと、これは当社にとって都合の良い話ではありません。確かめた結果として公式は1文字も変わっておらず、この14日で変わったのは当社の理解のほうでした。
確かめ方 — 本文だけを抜き出したハッシュ値の突き合わせ
確かめ方は、公式ページを取り直して本文だけを抜き出し、以前 保存しておいた内容とハッシュ値で突き合わせるというもので、対象にしたのは次の3ページです。
- Shopify 開発者 Changelog の該当ページ
- 公式ドキュメント「Storefront script tags」
- 公式ドキュメント「Order status script tags」
あわせて、開発者 Changelog の配信782件と、マーチャント向け Changelog の配信1,588件について、script tag に触れているものがないかを機械的に数えていて、どちらの件数も2026年9月21日に実測した値です。
本記事がこの手段で見ているのは公開されているページの本文だけであり、Shopify の内部でこの件がどう扱われているかは分かりません。
また、この数え方で拾えるのは Changelog の配信本文だけで、Shopify が別の経路(メールや管理画面の通知)で店に伝えていたかどうかは確認していませんし、拾えなかった告知が無いとも言い切れません。
① 公式の記述 — 3ページとも変化なし
3ページとも本文は1文字も変わっておらず、撤回も訂正も追記も、この14日のあいだには出ていませんでした。
| 確かめたもの | 何と比べたか | 結果 |
|---|---|---|
| 開発者 Changelog の本文 | 当社が2026年9月6日に保存した内容 | 変化なし(1,974字が完全一致) |
| ドキュメント「Storefront script tags」 | 2026年8月31日時点の保存内容 | 変化なし(5,306字が完全一致) |
| ドキュメント「Order status script tags」 | 2026年8月31日時点の保存内容 | 変化なし(3,841字が完全一致) |
| 撤回・訂正・追記 | — | ありません |
| script tag に関する新しい告知 | 開発者 Changelog の配信782件 | ありません(該当は2026年8月24日の1本のみ) |
ドキュメント2本を8月31日の内容と比べているのは、当社が9月7日の記事を書いた時点でこの2本を保存していなかったためで、比較の基準日が Changelog と違うことも、隠さずそのまま書いておきます。
期限も動いておらず、2026年10月1日に scriptTagCreate と scriptTagUpdate がエラーを返すこと、2027年3月1日に Shopify がストアフロントへの注入をやめることの2つは、9月7日に書いたときのままです。
October 1, 2026: scriptTagCreate and scriptTagUpdate will return an user error. Existing script tags will keep running.
March 1, 2027: Shopify will stop injecting script tags into storefronts.
(2026年10月1日:scriptTagCreateとscriptTagUpdateはユーザーエラーを返します。既存の script tag は動き続けます。
2027年3月1日: Shopify はストアフロントへの script tag の注入を停止します)
変化が無いことも確かめた結果であって、記事を成立させるために変化を探しに行ってはいません。
もっとも、本記事が突き合わせたのは3ページの本文だけで、ヘルプ記事や管理画面の文言まで同じかどうかは確認していません。
この3ページの外に script tag の扱いを書いた公式ページがあるかどうかも当社の側では分かりませんし、無いとは書きません。
🔵 ハッシュ値が違って見えた理由
取り直した最初の時点では、ファイル全体のハッシュ値もサイズも以前と違っていた(290,265バイト から 297,427バイト)ため、ページの中身が変わったように見えました。
差分を見ると、増えていたのは記事本文ではなく、「Collapse sidebar」「Search changelog」「Subscribe」といった Changelog のサイドバー、つまりページの枠の部分でした。
ハッシュ値が違うことを、そのまま「中身が変わった」と読むことはできず、当社もここで一度、変わったと思いかけています。
このサイドバーの変化(Collapse sidebar などの枠の部分)がいつ入ったのかは Changelog のどこにも書かれていませんし、当社もその時期を確認していません。
② 変わったもの — 残り日数だけ
公式が動いていない以上、9月7日から今日までに変わったのは、期限までのカレンダーだけです。
| 2026年9月7日(公開時) | 2026年9月21日(今日) | |
|---|---|---|
| 第1期限 2026年10月1日まで | 24日 | 10日 |
| 停止 2027年3月1日まで | 175日 | 161日 |
10月1日まではあと10日、ストアフロントでの停止まではあと161日ですが、この日数はいずれも本記事を書いた2026年9月21日を起点に数えたものです。
この先も同じ日付のまま進むかどうかは公式の記述からは分かりませんし、延期や前倒しが無いとも言い切れません。
③ 当社の記事に足りなかった4点
公式が変わっていないのに書き足すことがあるのは、当社が9月7日の時点で読み落としていたものが4つあったからです。
当社はあの記事で、出典として Changelog のほかに公式ドキュメント2本の URL を挙げていましたが、URL を挙げただけで、その2本の中身を読んでいませんでした。以下の4点はいずれも、そのドキュメントに最初から書かれていたことであり、公式が後から足したものではありません。
抜け1 — 10月1日に起きること
10月1日については、当社は9月7日の記事で、店の側には何も起きない日だという趣旨のことを次のように書いていました。
2026年10月1日は、あなたの店には何も起きません。慌てる日ではありません
これは言いすぎで、公式ドキュメントには、10月1日から店側の画面に何が出るのかがはっきり書かれています。
From October 1, 2026, when an app user installs an app that uses script tags, Shopify will show a dismissible banner warning them that part of the app will stop working.
(2026年10月1日から、script tag を使うアプリを店側がインストールすると、Shopify は「アプリの一部が動かなくなる」と警告する、閉じられるバナーを表示します)
さらに、置き換えが間に合わなかったアプリについては、もっと実害のある行が続いています。
Release your replacement before October 1, 2026. After that date you can’t create a script tag, so any store that installs your app without a working replacement loses the functionality that the script tag provided.
(置き換えは2026年10月1日より前に出してください。その日を過ぎると script tag は作れないため、置き換えができていないアプリをインストールした店は、script tag が提供していた機能を得られません)
正確に書き直すと、すでに入れているアプリについては10月1日に何も起きず、2027年3月1日まで動き続けるという点は当社の記述どおりです。
変わるのは10月1日以降に新しく入れるアプリのほうで、提供元が対応していなければ、2027年まで待つのではなく入れた時点でその機能は動かず、そのとき店側の画面には警告バナーが出ます。
「慌てる日ではない」は、すでに入れているアプリについては今も正しく、間違っていたのは「何も起きません」と言い切ったほうでした。
なお、この警告バナーが実際にどう見えるのかは公式ドキュメントの記述によるもので、本記事は実物を確認していません。
バナーの文言が日本語でどう出るのかも書かれていませんし、表示の条件がプランや地域で変わるのかどうかも分かりません。
抜け2 — 店主が自分で移すしかない型
誰が移行するのかについて、当社は9月7日の記事で、店主の側でできることは無いという趣旨のことを次のように書いていました。
これは開発者向けに書かれた変更で、店主が自分で移行することはできません
この書き方が当てはまらない型が1つあり、それが管理画面で作ったカスタムアプリです。
Admin-created custom apps can’t use app extensions, so they can’t use theme app extensions or web pixels either.
(管理画面で作られたカスタムアプリは app extension を使えないため、theme app extension も web pixel も使えません)
置き換え先が無いということで、公式はこの型について、誰が直すのかまで書き分けています。
You maintain it: Move the script into the theme, using a custom Liquid block where possible, or the code editor if you need to.
(あなたが管理している場合: そのスクリプトをテーマへ移します。可能なら custom Liquid ブロックで、必要なら コードエディタで)
A third-party service had the store create the app and paste an access token into their dashboard: That service needs to release a real app that uses a theme app extension or a web pixel.
(第三者のサービスに言われて店がアプリを作り、アクセストークンをそのサービスの管理画面に貼り付けている場合: そのサービスが、theme app extension か web pixel を使う本物のアプリを出す必要があります)
3番目の型に心当たりがある店は少なくないはずで、外部サービスの導入時に「管理画面でアプリを作って、このトークンを貼ってください」と案内された覚えがあるなら、それが該当します。
この場合、App Store のアプリ一覧を眺めても該当するアプリは見つからず、探す先は管理画面で作ったアプリの一覧のほうになります。
公式は「テーマのコードを触ると、テーマが自動アップデートの対象から外れる」とも書いていて、テーマへ移す手は最後の手段として置かれています。
editing theme code takes the theme off its automatic upgrade path, so only do this when the app can’t use app extensions.
(テーマのコードを編集すると、そのテーマは自動アップグレードの経路から外れます。だからアプリが app extension を使えないときだけにしてください)
この型が日本の店にどのくらいあるのかは、公式にも当社の側にも数字がなく、分かりません。
第三者のサービスがいつまでに本物のアプリを出すのかについても、公式には記載がありませんし、当社の側でも確認していません。
抜け3 — 店側への通知
当社は9月7日の記事で、「公式に書かれていないこと」の1つとして次の項目を並べていました。
アプリ提供元が対応しなかった場合に、店側へ通知が来るのかは書かれていません
これは書かれていて、該当するのが抜け1で引いたインストール時のバナーであり、さらにサンキューページ側のドキュメントには、提供元へ更新を促す別の仕組みも書かれています。
If your app uses script tags with a display_scope of order_status or all and doesn’t include customer account UI extensions or web pixels, then it appears under Requires update by app developer in this report for every store that has your app installed.
(あなたのアプリがorder_statusまたはallの script tag を使い、customer account UI extension も web pixel も含んでいない場合、そのアプリがインストールされている全ての店で、このレポートの「アプリ開発元による更新が必要」の項に表示されます)
ただし、当社の「書かれていません」が完全な誤りだったわけでもなく、すでにインストール済みのアプリについて、ストアフロント側の廃止を店へ知らせる仕組みは、やはり書かれていません。
バナーはインストールするときに出るもので、もう入っているアプリには出ないため、この2つを1つの通知として混ぜないほうが安全です。
抜け4 — 有効化を忘れたときの挙動
有効化の忘れについても、当社は9月7日の記事で、「公式に書かれていないこと」の側に次のように置いていました。
app embed block へ移行したあと、店側が有効化を忘れたらどうなるかは書かれていません
公式ドキュメントにははっきり書かれていて、置き換えが動いていることを確認するまで script tag を消さないように、という形で示されています。
App embed blocks are inactive until an app user turns them on, so don’t delete a script tag until you’ve confirmed that its replacement is running.
(app embed block は、店側が有効にするまで動きません。ですから、置き換えが動いていることを確認するまでは script tag を削除しないでください)
そして、店主にとっていちばん効くのは次の一文です。
An app embed block is only active on the theme it was enabled on. If a store publishes a different theme, then your block isn’t active on it, so check activation again.
(app embed block は、有効化したテーマの上でだけ動きます。店が別のテーマを公開した場合、そのブロックはそちらでは有効になっていないので、有効化を確認し直してください)
テーマを切り替えると、有効化が外れます。セール用のテーマに差し替えた、バックアップから複製したテーマを公開したというたびに、アプリの機能が静かに消えることがあるということです。
これは2027年3月1日より先の話ではなく、移行が済んだ店にずっと残る注意点であり、この注意がいつまで必要なのかについては公式に書かれていません。
テーマを複製したときに有効化が引き継がれるのかどうかも書かれていませんし、当社は実際の管理画面で確認していません。
④ 小さい抜け4つ
上の4点ほど重くはありませんが、落としていたものが同じく4つあります。
1つ目は、サンキューページの廃止に日付を入れていなかったことです。
当社は「既に動かなくなっています」とだけ書きましたが、事実としてはそのとおりでも、公式には日付が書いてあり、Plus の店は2025年8月28日、それ以外の店は2026年8月26日です。
つまり Plus 以外の店では、当社の記事が出る12日前に止まったばかりで、「サンキューページから何か消えた気がする」という心当たりのある店にとっては、この日付こそが必要な情報でした。
2つ目は、display_scope が all のものに触れていなかったことです。
当社は online_store と order_status の2つだけを説明しましたが、all という値もあり、all のものはサンキューページでは既に止まっていて、ストアフロントでは2027年3月1日まで動き続けます。
3つ目は、移行の途中で二重に読み込まれることがある、と書いていなかったことです。
a script tag and its replacement running at the same time will load your script twice, which can double-count analytics events or render your app’s UI twice.
(script tag と置き換え先が同時に動くと、スクリプトが2回 読み込まれます。アクセス解析のイベントが二重に数えられたり、アプリの表示が2回 描画されたりすることがあります)
移行期間中に「アクセス解析の数字が急に増えた」「ポップアップが2回出る」ことが起きえますが、これは店の異常ではなく、移行の途中で起こりうる状態として公式が書いているものです。
4つ目は、10月1日の変更に REST Admin API の POST / PUT が拒否されることも含まれる点で、当社は GraphQL のミューテーションのほうしか書いていませんでした。
こちらは提供元向けの話であり、店主が管理画面でする操作には影響しません。
この4点のほかに読み落としが無いとは言い切れませんし、当社が読んだのは上の3ページの範囲で、それ以外の公式ページは確認していません。
⑤ 店主がいまやること — 9月7日の手順に足す3点
店主がやることの基本は9月7日から変わっておらず、入れているアプリを書き出し、ストアフロントで動くものに印を付け、提供元に問い合わせるという手順は、いまもそのまま有効です。
そこに、今回の答え合わせで分かったことから3つ足します。
- 管理画面で作ったカスタムアプリが無いかを、管理画面の「アプリ」から、App Store 経由ではないアプリがあるかという形で確認します。外部サービスの導入時に「アプリを作ってトークンを貼ってください」と言われた覚えがあれば、それが該当し、提供元に催促するだけでは終わらず、テーマへ移す作業が要る場合があります
- 10月1日以降に新しくアプリを入れるときは、警告バナーを読むことになります。バナーは閉じられますが、閉じても状況は変わらず、バナーが出たアプリは、その機能が動かない状態でインストールされています
- テーマを切り替えたら、アプリが動いているかを確かめます。app embed block はテーマごとに有効化されるため、テーマを変えると外れます
期限の考え方
期限は2つあり、どちらの日に何が変わるのかを分けて持っておくと、話が混ざりません。
2026年10月1日(あと10日)は、すでに入れているアプリには何も起きない日で、変わるのはこれから新しく入れるときのほうです。
2027年3月1日(あと161日)がストアフロントでの停止日であり、返事が来ない、あるいは要領を得ないアプリについては、代替を探す時間がまだ残っています。
この2つのあいだに別の期限が置かれる可能性は否定できませんが、そうした予定は公式に書かれていませんし、当社も確認していません。
⑥ 🔴 公式に、いまも書かれていないこと
14日 経っても埋まっていない項目を、埋まっていないまま並べます。
- 店主が「自分の店に該当する script tag があるか」を管理画面から確認する方法は、いまも書かれていません。
公式が触れているのはscriptTagsの照会(API の話)だけです - すでにインストール済みのアプリについて、ストアフロント側の廃止を店へ知らせる仕組みは書かれていません
(インストール時のバナーは、これから入れるときのものです) - どのアプリが該当するかの一覧は、公式のどこにもありません
- 日本語のアプリ・日本の提供元がどう対応するかは書かれていません
- マーチャント向けの Changelog には、この廃止の告知がありません。配信1,588件を数えて、該当は0件でした(2026年9月21日 実測)。🔴 この件は、いまのところ開発者に向けてだけ告知されています
🔴 当社が確認できなかったこと
上の項目とは別に、本記事の側で確認できなかったことも、確認できなかったまま4つ書いておきます。
- Shopify のヘルプセンター(help.shopify.com)を確認できていません。
当社の取得手段では本文が返らないため、そこに記載があるかどうかは分かりません。
「無い」とは書けないので、確認していない、とだけ書きます - 実際の店の管理画面で、警告バナーを見ていません。
バナーの記述は公式ドキュメントのもので、10月1日より前なので、当社もまだ見ていません - 公式ページが、一度 変わって戻された可能性は否定できません。
当社が突き合わせたのは2つの時点だけで(Changelog は9月6日と本日、ドキュメント2本は8月31日と本日)、
その2点はいずれも完全に一致していますが、あいだを連続して見ていたわけではありません - 提供元が実際に対応を進めているかどうかは、1社も確認していません
出典
本記事が一次情報として読んだのは、次の3ページです。
- Shopify 開発者Changelog「Script tags are deprecated and will stop running on March 1, 2027」2026年8月24日
https://shopify.dev/changelog/online-store-script-tags-deprecation - Shopify 公式ドキュメント「Storefront script tags」
https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation/storefront - Shopify 公式ドキュメント「Order status script tags」
https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation/order-status
本記事は上記の Shopify 公式ドキュメントを一次情報として作成しており、本文の同一性は、2026年9月21日に3ページを取得し直し、本文のみを抽出してハッシュ値で突き合わせて確認しました。
配信の件数(開発者 Changelog 782件/マーチャント向け Changelog 1,588件)も同じ日の実測値であり、この数え方の外にある告知まで見たわけではありません。
🔵 「カスタムアプリが無いか見る」「テーマを切り替えたら確認する」といった進め方は、
キクシル編集部が公式の記述から組み立てた手順であり、公式の記載ではありません。

