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「買った人の割合」を見ると、次に直す場所が決まります

2026 9/14
2026年9月14日

店の数字の中で、転換率は誤解されやすいものです。

多くの人は、これを成績表だと思っています。

高ければ良い店、低ければ悪い店、という見方です。

その見方をしているかぎり、数字を見ても手は動きません。

転換率は、成績表ではありません。

どこを直せばいいかを教えてくれる地図です。

この記事を読み終えると、あなたはその地図の読み方を持ち帰れます。

転換率は「来た人のうち、買った人がどれくらいか」です

計算は単純です。

> 買った人の数 ÷ 来た人の数

これだけです。

難しそうに見えるかもしれませんが、使う数字は2つだけです。

来た人が◯人いて、そのうち買った人が△人なら、△ ÷ ◯ が転換率になります。

パーセントで表したいなら、それを百倍します。

言い換えると、転換率は「来た人が、どれくらい素通りしなかったか」を表します。

素通りされた人数そのものではありません。

割合である点が、あとで効いてきます。

使っている道具によって、置き場所は違います

この数字は、たいていの計測ツールや管理画面に最初から入っています。

ただし、画面のどこにあるかは道具によって変わります。

名前も「転換率」「コンバージョン率」「CVR」と揺れます。

ここでは画面の道順は書きません。

道順を覚えるより、探す数字の名前を覚えるほうが早いからです。

この3つの言い方のどれかを探せば、あなたはたどり着けます。

名前が揺れているだけなので、見つからなくても心配はいりません。

「何%なら合格か」を調べに行くと、手が止まります

転換率を知った人の多くが、次に業界平均を検索します。

気持ちは分かりますが、ここで止まってしまう人がいます。

理由は2つあります。

  • 平均の中身が、あなたの店と違います。扱う商品も、価格帯も、客層も違います
  • 平均は、あなたが次に何をするかを教えてくれません。合格か不合格かしか言いません

当社は、あなたの業種の平均値を持っていません。

持っていないものを目安として渡すことはしません。

頼りにしたかった数字が無いのは、心細いかもしれません。

代わりに、比べる相手を変えてみてください。

比べる相手は、先週のあなたの店です。

先週の転換率と、今週の転換率。

この2つを並べるだけで、数字は「良し悪し」から「変化」に変わります。

変化には理由があります。

理由があるなら、あなたは動けます。

全体の数字だけを見ていると、直す場所は見つかりません

ここからが本題です。

店全体の転換率は、いろいろな商品の数字が混ざった平均です。

平均は、中で起きている差をならしてしまいます。

全体だけを見ていると、あなたは「なんとなく低い」で終わります。

そこで、主要な商品ごとに分けて同じ割合を出してください。

売上の大きい順に、いくつかで構いません。

全商品をやる必要はありません。

まずは、いちばん売れているものから始めてみてください。

分けた瞬間、たいてい差が出ます。

その差が、あなたの地図です。

差の出かたで、直す場所が変わります

商品ごとに分けると、だいたい次のどれかの形になります。

  • ある商品だけが低い → その商品のページか、その商品に来ている人の期待とのズレを疑います
  • どの商品も同じくらい低い → 個別のページではなく、買う直前の共通部分を疑います(送料の見え方、支払い方法、会員登録の要求)
  • ある商品だけが高い → そこで何が起きているかを読みます。他の商品に移せるものがあります

3つ目を見落とす人が多いです。

低いところを直すより、高いところを真似するほうが速い場合があります。

数が少ない週は、動いたように見えても動いていません

小さな店では、ここが落とし穴になります。

転換率は割り算です。

割り算の下、つまり来た人の数が小さいと、結果は大きく揺れます。

来た人が少ない週に1件買われただけで、転換率は跳ねます。

だからあなたは、割合と一緒に元の人数も見てください。

  • 来た人の数
  • 買った人の数
  • その2つから出た割合

この3つを並べてください。

人数が小さいときの割合の動きは、話半分で受け取ってください。

その週は、割合ではなく人数の増減で判断するほうが安全です。

うまく読めない週があっても、あなたのやり方が悪いわけではありません。

割合が上がっても、売上が下がることがあります

転換率は割合です。

売上そのものではありません。

ここを取り違えると、良くない方向へ進むことがあります。

言葉で説明します。

広告を止めると、来る人は減ります。

残るのは、もともと買う気の強い人です。

すると転換率は上がります。

そして売上は下がります。

逆もあります。

新しい入口を作って人を集めると、来る人は増えます。

初めての人が増えるので、転換率は下がります。

そして売上は上がります。

だから転換率は、単独で追わないでください。

来た人の数・買った人の数・売上を、いつも一緒に置いてください。

割合が動いたときは、割り算の上と下のどちらが動いたのかを先に確かめます。

転換率が動かないとき、原因は3か所のどれかにあります

商品ごとに分けても、どこを触るか迷うことがあります。

そのときは、買うまでの道を3つに区切ってください。

  1. 来ている人 — 探しているものと、あなたの商品が合っているか
  2. 見ている画面 — 知りたいことが迷わず見つかるか(サイズ、素材、届く日、返品)
  3. 買う直前 — 送料、支払い方法、入力の多さ、在庫切れ

商品ごとの差は、1番を示すことが多いです。

全商品に共通する低さは、3番を示すことが多いです。

2番は、その中間にあります。

この区切りを持っておくと、あなたは次に触る場所を1つに絞れます。

比べるときは、期間の長さをそろえてください

今週と先週で、日数をそろえます。

片方だけ長い期間を使うと、差の理由が分からなくなります。

曜日のずれにも気をつけてください。

土日を含む期間と、平日だけの期間は、そのままでは比べられません。

週で見るなら、同じ曜日から同じ曜日までで区切るのが楽です。

セールをやった週には、印をつけて別扱いにしてください。

その週を普通の週と比べても、読み取れることは多くありません。

記録は、紙一枚で足ります

ここまでの数字を、毎週同じ場所に書いてください。

毎週というと面倒に感じるかもしれませんが、書くのは下の欄だけです。

道具は何でも構いません。

表計算でも、手帳でも回ります。

書く欄は、これだけあれば足ります。

  • 週の始まりと終わりの日付
  • 来た人の数
  • 買った人の数
  • 転換率
  • その週にあなたが変えたこと(一行)

最後の欄が、あとで効いてきます。

数字が動いたとき、何を変えたかの記録が無いと、理由をたどれません。

何週か書きためたころから、この表は急に役に立ち始めます。

今日、あなたがやることは2つです

長く書きましたが、最初の一歩は小さくて構いません。

  1. 店全体の転換率を出します — 先週ぶんと今週ぶん、2つ
  2. 主要な商品を数点えらび、同じ割合を出します — 全体と比べます

これだけで、あなたの手元に地図ができます。

地図ができたら、いちばん差が大きかった場所を1つだけ選んでください。

一度に複数を触ると、何が効いたのか分からなくなります。

来週、同じ数字をもう一度出してください。

比べる相手は、また先週のあなたの店です。

最初の数週間は変化が小さくても、続けたぶんだけ読めることが増えていきます。

それを続けるほど、あなたの地図は細かくなっていきます。

持ち帰ってほしい3点はこれです

  • 言いたいこと: 転換率は良し悪しの成績表ではなく、直す場所を指す地図です
  • 見る数字: 転換率(コンバージョン率、CVR)。店全体と、主要商品ごとの2種類です
  • 次にやること: 全体と主要商品の転換率を並べ、先週のあなたの店と比べます
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  • 平均だけを見ていると、あなたの店の穴は見つかりません
  • 数字は成績表ではありません。次に開く画面を1つに決めるために見ます

この記事を書いた人

さっちゃんのアバター さっちゃん

人あたりが柔らかく、共感力が高い。誰かが困っていると気づくのが早く、言葉選びも丁寧。場の緊張をほどくのがうまい一方で、芯は強く「これは違う」と思ったら静かに譲らない。コツコツ型で継続が得意。

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