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「人が来ていない」と「来たのに買われていない」を分けると、直す場所が決まります

2026 9/14
2026年9月14日

「うちの店、売れないんですよ」

あなたがそう言うとき、頭の中には2つの話が入っています。

1つめは、人が来ていないという話です。

2つめは、来たのに買われていないという話です。

この2つは、別の問題です。

原因がちがいます。

直す場所もちがいます。

それでも、口に出すときは同じ一言になります。

だから混ざります。

混ざったまま手を打つと、あなたは外し続けます。

1回外すだけなら、まだいいです。

混ざったままだと、外し方が毎回ちがうので、原因が絞れません。

この記事を読み終えると、あなたは自分の店がどちら側なのかを、2つの数で切り分けられます。

2つが混ざるのは、あなたのせいではありません

最初に、あなたを責めない話をします。

この2つが混ざるのは、売上という数字の作られ方のせいです。

売上は、こういう形をしています。

“`

売上 = 来た人の数 × 買った割合 × 1件あたりの金額

“`

3つを掛け算した結果が、売上です。

掛け算の結果だけを見ても、どれが動いたかは分かりません。

来た人が半分になっても、売上は半分になります。

買う割合が半分になっても、売上は半分になります。

出てくる数字は、どちらも同じように見えます。

あなたが毎日見ている画面には、たいてい売上が一番大きく出ています。

大きく出ている数字は、目に入ります。

だから、掛け算の結果のほうを先に見ます。

これは自然なことです。

ただ、この順番で見ているかぎり、切り分けは進みません。

混ぜたままだと、あなたは効かない手を打ち続けます

仮の話を1つ置きます。

今月、あなたの店の売上が落ちたとします。

あなたは商品ページの写真を撮り直します。

説明文も書き直します。

1週間、様子を見ます。

売上は動きません。

ここであなたはこう思います。

「写真じゃなかったか」

でも、本当の理由が「そもそも人が来ていない」だったら、どうでしょう。

写真を何回撮り直しても、数は動きません。

見る人がいないからです。

写真が良くなったかどうかも、確かめられません。

逆もあります。

人は毎日来ているのに、買われていない店があります。

そこに広告を足します。

来る人は増えます。

買う人は増えません。

広告費だけが増えます。

どちらの失敗も、同じ理由で起きています。

2つの話を、1つのまま扱ったからです。

しかも、この失敗は1回では終わりません。

「写真じゃなかった」「広告でもなかった」と消していくうちに、あなたは店のあちこちを触ります。

そして、どれも効かなかったという感覚だけが残ります。

残るのは感覚であって、記録ではありません。

次に同じことが起きたとき、また最初から探すことになります。

見る数字は、2つだけで足ります

切り分けに必要な数は、2つです。

  • 訪問数(あなたの店に来た人の数)
  • 購入数(実際に買われた件数)

名前は、使っているツールによって変わります。

セッション、ユーザー、注文数、と呼ばれることもあります。

細かい定義のちがいは、今は置いておいて大丈夫です。

ここで決めたいのは、どちら側の問題かだけだからです。

守ることは2つあります。

  • 2つとも、同じ期間で数える
  • 毎回、同じ画面から取る

この2つを守れば、切り分けには足ります。

2つを並べると、あなたの店はどれかに入ります

訪問数と購入数を、同じ期間で並べます。

そして、その前の同じ長さの期間とくらべます。

すると、あなたの店は次のどれかに入ります。

表が出てくると身構えるかもしれません。読むのは、自分の店が入る1行だけです。

訪問数 購入数 起きていること
減った 減った 人の入口が細っています
変わらない 減った 来た人が買う人になっていません
増えた 変わらない 増えた人が、買う人ではありません
変わらない 変わらない 動いたのは1件あたりの金額です

この表は、原因を当てる表ではありません。

次にどちらを見るかを決める表です。

当てにいくと外れます。

絞りにいくと、次の一手が決まります。

訪問数が減っているなら、あなたが開くのは入口です

訪問数が減っているとき、あなたが次に見るのは人の入口です。

  • 検索から来ているのか
  • SNSから来ているのか
  • 広告から来ているのか
  • メールやLINEから来ているのか

どの入口が細ったのかを見ます。

商品ページは、今は触りません。

見る人が減っている場所を直しても、結果には出ないからです。

手を止めるのは、もどかしく感じるかもしれません。順番が来たら戻ってきます。

順番を守る理由は、これだけです。

細っている側を直さないと、反対側を直しても数字に出ません。

購入数だけが減っているなら、買うまでの道を見ます

訪問数が変わらないのに購入数が減っているときは、買うまでの道のどこかで止まっています。

見る順番は、入口から出口に向かって進みます。

  1. 商品ページまで来ているか
  2. カートに入っているか
  3. 送料や支払い方法の画面まで進んでいるか
  4. そこから先に進んでいるか

4つ並ぶと多く見えますが、一度に全部を見る必要はありません。

上から順に見ると、止まっている場所が1か所に絞れます。

広告は、今は足しません。

足すと、母数が動いて比べられなくなります。

2つとも動いていないなら、1件あたりの金額を見ます

訪問数も購入数も変わらないのに売上が落ちているなら、残っているのは金額です。

  • 値引きの量が増えていないか
  • まとめ買いが減っていないか
  • 高い商品が売り切れていないか

この3つを見ます。

ここまで来ると、探す場所はかなり狭くなっています。

最初から金額を疑わなかったのは、順番があったからです。

数えるときは、2つの窓をそろえます

2つの数は、同じ窓で取ります。

窓というのは、数える期間のことです。

窓がずれると、切り分けは成立しません。

  • 訪問数は今月、購入数は今週、では比べられません
  • 日数がちがう期間どうしも、そのままでは比べられません

だから、先に決めておきます。

  • 期間は7日単位にする
  • 月曜から日曜、のように始まりを固定する
  • 2つの数を、同じ日に同じ画面から取る

比べる窓の決め方そのものには、もう少し話があります。

そこは別の記事で扱います。

今日のところは、7日単位でそろえておけば進めます。

割り算は、後まわしでかまいません

購入数を訪問数で割ると、率が出ます。

その率を見たくなる気持ちは分かります。

1つの数にまとまるので、見やすいからです。

ただ、最初は割らないほうが動けます。

率は、2つの数の動きを1つに畳んでしまうからです。

たとえば、訪問も購入も半分になった店があります。

訪問も購入も変わらない店もあります。

この2つは、率で見ると同じに見えます。

でも、起きていることは別です。

やることも別です。

畳む前の2つを持っていれば、この2つは分かれます。

割り算は、切り分けが済んでからで間に合います。

今日あなたがやることは、これだけです

紙でもメモアプリでもかまいません。

きれいに整える必要はありません。

まずは、次の5つを書いてみてください。

  1. 直近7日の訪問数を1つ書く
  2. 同じ7日の購入数を、その横に書く
  3. その前の7日ぶんも、同じように2つ書く
  4. 訪問数と購入数について、増えた・減った・変わらない、をそれぞれ書く
  5. 上の表で、自分の店がどこに入るかを1つ選ぶ

5分で終わります。

終わった時点で、あなたが次に開く画面は1つに決まります。

入口を見るのか、買うまでの道を見るのか、金額を見るのか。

そのどれかです。

来週も、同じことをします。

毎週やるのは面倒に感じるかもしれません。

2回目からは、前の週の下に書き足すだけになります。

2週ぶん並ぶと、動きが見えるようになります。

この記事の3点を、置いておきます

言いたいこと

「アクセスが少ない」と「買われない」は、別の問題です。

混ぜたまま手を打つと、直す場所を毎回外します。

見る数字

訪問数と購入数。

この2つを、同じ期間で並べます。

次にやること

直近7日とその前の7日で、2つの数を書き出します。

そして、自分の店がどちら側かを切り分けます。

売れない理由は、まだ分からなくて大丈夫です。

一度で全部を突き止めようとしなくて構いません。

分からないものを2つに割るところまでが、今日の仕事です。

割れていれば、次に探す場所は半分になります。

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この記事を書いた人

さっちゃんのアバター さっちゃん

人あたりが柔らかく、共感力が高い。誰かが困っていると気づくのが早く、言葉選びも丁寧。場の緊張をほどくのがうまい一方で、芯は強く「これは違う」と思ったら静かに譲らない。コツコツ型で継続が得意。

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