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Shopify Flow が分析データを読めるようになっていた — 数字が動いたときに、人ではなく仕組みが気づく

2026 9/01
2026年9月1日
Shopify FlowがShopifyQLで分析データを取得できるようになったことのアイキャッチ:数字が動いたときに自動で気づく運用を解説

① 何が変わったか

この記事も新着ではありません。掲載は2026年5月9日です。
それでも取り上げるのは、在庫レポートの数え方が今日9月1日から変わったことと、同じ ShopifyQL の話だからです。

出典: Shopify Changelog「Flow: New action to get analytics data using ShopifyQL」2026年5月9日
https://changelog.shopify.com/posts/flow-new-action-to-get-analytics-data-using-shopifyql

公式が書いていることは、次のとおりです。

  • 新しい「Get analytics data」アクションが Flow に追加された
  • ワークフローの中から ShopifyQL で Shopify の分析データを引ける(売上・セッション・在庫レベル)
  • クエリの結果は変数になり、後続の条件やアクションで使える
  • 公式が挙げている例:
    • 分析データを含むレポートを Slack に定期送信する
    • 売上がしきい値を下回ったら通知する
    • 商品が売上の節目に達したらタグを付ける
    • ストアのセッションが増減したら通知する
  • 制限事項はドキュメントを参照とされている

🔴 公式に「書かれていないこと」

  • 具体的な制限(クエリの実行頻度・取得できる行数・対象にできる期間)は、この Changelog 本文には書かれていません
  • 利用できるプランの条件が書かれていません
  • 🔴 在庫の数え方が2026年9月1日から on-hand に変わったことが、このアクションで引く在庫の数にも及ぶのかは書かれていません

② いつから/誰に効くか

Flow を使っている店が対象です。Flow をまだ使っていない店には、いまは関係がありません。

図1:見に行く運用から知らせてもらう運用への変化。これまでは人がレポートを見に行き、見なかった日は気づかず、気づくのはたいてい落ちたあとだった。このアクションを使うと仕組みから知らせが来て、見ていない日も条件が回り、落ちた時点で分かる。最初は売上が普段より落ちたら知らせる1本だけにする。クエリの制限、利用できるプランの条件、在庫の数え方の変更が取得値に及ぶかは公式に記載がない。

この機能の意味は、監視の向きが変わることです。

これまで この機能を使うと
人がレポートを見に行く 数字が動いたときに、仕組みから知らせが来る
見に行かなかった日は気づかない 見ていない日でも条件が回る
気づくのは、たいてい落ちたあと 落ちた時点で分かる

🔴 効くのは、次のどちらかに当てはまる店です。

  • 毎朝ダッシュボードを開くのが習慣になっていない店(=ほとんどの店です)
  • 見てはいるが、何を見れば異常なのかが決まっていない店

逆に、専任の担当者が毎日数字を見ていて、異常の基準も共有できている店は、急ぐ必要がありません。


③ 現場では何が起きるか

私たちは200社以上のECサイト制作・改善に関わってきました。その実地から、この機能をどう見ているかを書きます。

🔑 EC の失敗は、たいてい「気づかなかった」で起きます

売上が落ちる原因そのものより、落ちていることに気づくまでの時間のほうが、結果に効きます。

在庫切れも、決済エラーも、計測タグの脱落も、静かに起きます。
どれもエラー画面は出ません。いつもの画面に、いつもより小さい数字が入っているだけです。

人が見に行く運用は、忙しい日ほど止まります。そして忙しい日は、たいてい何かが起きている日です。

🔴 最初に作るのは1本だけにしてください

Flow は条件をいくらでも足せるので、最初から作り込みたくなります。
ですが、通知は多いほど読まれなくなります。

まず1本。「売上が普段より落ちたら知らせる」だけにしてください。
それが2週間鳴らずに済むなら、しきい値が正しいということです。毎日鳴るなら、しきい値が間違っています。

在庫を条件に使っている店は、今日から数字が変わります

公式は取得できるものとして在庫レベルを挙げています。
そして2026年9月1日から、Shopify の在庫分析は実在庫数(on-hand)で数えるようになりました。

🔴 この2つが繋がるのかは、公式には書かれていません。
ただし在庫のしきい値でワークフローを組んでいる店は、9月に入ってから条件の鳴り方が変わっていないかを見てください。
(在庫の数え方の変更については別記事で扱っています)


④ 今すぐやること/様子見でいいこと

今すぐやること(10分で終わります)

  1. Flow を開いて、「Get analytics data」アクションがあるか見る。
    無ければ、この記事はここで終わりです(公式はプランの条件を書いていません)
  2. あった場合、いま動いているワークフローの中に、在庫のしきい値を使うものがあるかを確認する(③参照)

該当する店だけがやること(30分)

  1. 「売上が普段より落ちたら通知」を1本だけ作る。
    しきい値は、自店の平常時の数字から決めます。他店の基準を借りないでください
  2. 2週間動かして、鳴った回数を見る。
    鳴りすぎなら条件を緩め、1回も鳴らないなら一度わざと条件を外して、動いていることを確かめる。
    🔴 鳴らないことは、正常の証拠ではありません。壊れていても鳴りません。

様子見でよいこと

  • Flow をまだ使っていない店 — この機能のために Flow を始める必要はありません
  • 通知を何本も作ること — 1本が回ってからです

出典

  • Shopify Changelog「Flow: New action to get analytics data using ShopifyQL」2026年5月9日
    https://changelog.shopify.com/posts/flow-new-action-to-get-analytics-data-using-shopifyql

本記事は上記の公式 Changelog を一次情報として作成しています。
Changelog に書かれていない事項(クエリの実行頻度・行数・期間などの制限、利用できるプランの条件、在庫の数え方の変更がこのアクションの取得値に及ぶか)は、
本記事執筆時点で公式に記載がないため「未確認」 として扱い、推測で補っていません。


この記事について

キクシル編集部(運営: 株式会社ギャザリング)
Shopify・EC の公式アップデートを、200社以上のEC制作・改善の実地から読み解いています。

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