2026年10月28日の Shopify Changelog で、Shopify Analytics の2つの更新が告知されました。
1つは、対応するアプリの動きをレポートで見られる App Events。
もう1つは、注文の集まる場所を地図上の円で示すバブルマップです。
開発者向けには、Checkout と Customer Account の UI 拡張からイベントを送る話も同じ日に出ています。
アプリの動きを Analytics のレポートで見られます
1本目の掲載は2026年10月28日の Shopify Changelog。
出典: Shopify Changelog「See activity from your apps in Shopify Analytics」2026年10月28日
https://changelog.shopify.com/posts/see-activity-from-your-apps-in-shopify-analytics
You can now view events from supported apps directly in Shopify Analytics. Track marketing emails sent, loyalty rewards redeemed, and other app activity in the reports you already use.
(対応するアプリのイベントを、Shopify Analytics で直接見られるようになりました。送ったマーケティングメール、使われたロイヤルティ特典などのアプリの動きを、いつものレポートで追えます)
ラベルは New と Analytics。
見る場所は、ふだん使っているレポートのままです。
できることは3つに分かれます
原文は、App Events でできることを3つ挙げています。
- アプリの動きを、時間の流れに沿って追う
- 同じ指標を、アプリどうしで比べる。例はマーケティングアプリごとの送信メール数
- アプリが渡す詳細で、結果を絞り込む・まとめる。例はキャンペーンやメッセージの種類
Compare the same metric across apps, such as emails sent by each marketing app.
(マーケティングアプリごとの送信メール数のように、同じ指標をアプリどうしで比べられます)
メールのアプリを2つ使い分けている店なら、比べる使い方が素直に効きます。
絞り込みに使える項目は、アプリ側が渡す内容で決まります。
レポートの設定パネルから始めます
始め方は、レポートを開いて設定パネルで指標を選ぶ形です。
To get started, open a report and choose metrics and dimensions from the App Events category in the configuration panel. You can also query app events with ShopifyQL.
(始めるには、レポートを開き、設定パネルの App Events カテゴリから指標とディメンションを選びます。ShopifyQL でも app events を問い合わせできます)
手順は次のとおり。
- レポートを開く
- 設定パネルの App Events カテゴリを選ぶ
- 指標とディメンションを選ぶ
ShopifyQL は、Shopify の分析用の問い合わせの言葉です。
見られるデータは、入れているアプリ次第です
App Events のデータは、店が入れたアプリの対応状況で変わります。
Available data depends on which installed apps support app events and what they send to Shopify.
(使えるデータは、インストールしたアプリのどれが app events に対応しているか、そしてアプリが Shopify に何を送るかで決まります)
条件は2つ。
- インストールしたアプリが app events に対応していること
- そのアプリが、何を Shopify に送っているか
アプリを入れているだけで、全部の動きが並ぶ書き方ではありません。
バブルマップは注文の集まる場所を地図で示します
2本目も同じ日の Shopify Changelog です。
出典: Shopify Changelog「Find your sales hotspots with bubble maps in Shopify Analytics」2026年10月28日
https://changelog.shopify.com/posts/find-your-sales-hotspots-with-bubble-maps-in-shopify-analytics
We’ve just released bubble maps in Shopify Analytics. This will help merchants who ship orders see where their sales are concentrated, without grouping reports by city or region or exporting to a spreadsheet.
(Shopify Analytics にバブルマップを出しました。注文を発送している店が、レポートを市区や地域でまとめたり、スプレッドシートに書き出したりせずに、売上がどこに集まっているかを見られます)
ラベルは Feature と Admin。
対象として名指しされているのは、注文を発送している店です。
レポートを市区や地域でまとめなくても、集まる場所が見えるという説明です。
円の大きさは選んだ指標で決まります
バブルマップは、近くの住所をまとめて1つの円にします。
Bubble maps group nearby shipping or billing addresses into bubbles sized by the metric you choose, like orders or total sales.
(バブルマップは、近くの配送先や請求先の住所をまとめて円にし、その大きさを注文数や総売上など選んだ指標で決めます)
要点は次のとおり。
- まとめる元は、配送先か請求先の住所
- 円の大きさは、注文数や総売上など選んだ指標
- 拡大・移動ができ、円をクリックして詳しく見られる
原文は、見えたものの使い道として3つを挙げています。
- 在庫をどこに置くか
- どこから発送するか
- 地域を絞ったマーケティングをどこに向けるか
新しいレポートか、住所の項目から始めます
始め方は2通りあります。
To get started, open the new Order hotspots by shipping location report, or add Shipping address or Billing address to any report.
(始めるには、新しい Order hotspots by shipping location のレポートを開くか、任意のレポートに Shipping address か Billing address を加えます)
- 新しいレポート「Order hotspots by shipping location」を開く
- 手元のレポートに Shipping address か Billing address を足す
使える人の範囲も、原文に書かれています。
Bubble maps are now available in reports and dashboard cards for everyone with access to Analytics reports.
(バブルマップは、Analytics のレポートを使えるすべての人に、レポートとダッシュボードのカードで提供されています)
出る場所はレポートとダッシュボードのカード。
条件は「Analytics のレポートを使えること」の1つです。
開発者は Checkout と Customer Account の拡張からもイベントを送れます
ここからは開発者向けの shopify.dev の1本です。
出典: Shopify developer changelog「App Events: Send events from Checkout and Customer Account UI extensions」2026年10月28日
https://shopify.dev/changelog/app-events-send-events-from-checkout-and-customer-account-ui-extensions
Starting with API version 2027-01, Checkout and Customer Account UI extensions can send App Events to Shopify with shopify.appEvents.emit(). Extensions don’t need network access or an app backend to send events. This is a new, optional API, so no action is required.
(API version 2027-01 から、Checkout と Customer Account の UI 拡張は shopify.appEvents.emit() で App Events を Shopify に送れます。送るのにネットワークアクセスもアプリのバックエンドも要りません。新しい任意の API なので、対応は不要です)
店主の側に関わるのは、次の2文です。
Your extensions can also send the standard events that you declared for Shopify Analytics. Merchants see these events in their analytics.
(拡張は、Shopify Analytics 用に宣言した標準イベントも送れます。マーチャントは、それらのイベントを自分の分析で見られます)
開発者が押さえる条件は次のとおり。
- 対象は API version 2027-01 以降の Checkout UI と Customer Account UI の拡張
- 送られるのは、購入者が分析の処理を許したあとだけ
- 許可の前は、イベントはページに保留される。断るかページを離れると送られない
- 1つの拡張から送れる件数に上限がある(下の引用)
- イベントの属性に個人情報を入れない
- UI 拡張からのイベントは課金の処理に使われない
- Shop アプリの中のチェックアウトでは、拡張からイベントは送られない
Each extension can send a burst of 20 events, and then 2 events per second.
(拡張ごとに、まとめて20件まで送れ、その後は1秒あたり2件まで送れます)
Don’t include personal information in event attributes.
(イベントの属性に、個人情報を入れないでください)
Checkout and Customer Account send events only after the buyer allows analytics processing.
(Checkout と Customer Account は、購入者が分析の処理を許したあとでだけイベントを送ります)
🔴 公式に書かれていないこと
次の点は、3本の一次ソースにありません。
- App Events に対応しているアプリの一覧は書かれていません
- 入れているアプリが対応しているかを、店主がどこで見分けるかは書かれていません
- アプリを入れる前や、対応する前の期間のデータが並ぶかは書かれていません
- App Events とバブルマップを使えるプラン、費用がかかるかは書かれていません(バブルマップは「Analytics のレポートを使えるすべての人」とだけ書かれています)
- バブルマップで「近く」とまとめる距離や単位は書かれていません
- 日本のストアや日本の住所、日本語の管理画面での扱いは書かれていません
- 購入者が分析の処理を許さなかった分が、店主のレポートでどう見えるかは書かれていません
- 原文から張られている Help Center のページと、shopify.dev の Related docs は、本記事では読んでいません
- 🔴 本記事は管理画面を開いて確かめていません。記載が無いことをもって「できる」とも「できない」とも書きません
店がやること
- 使っているアプリの案内で、App Events に対応しているかを見る
- レポートを開き、設定パネルに App Events カテゴリが出ているかを見る
- 発送している店なら、Order hotspots by shipping location のレポートを開く
- 在庫の置き場所や発送元を考えるときに、住所の項目を足したレポートで円の大きさを見比べる
🔵 上の手順はキクシル編集部の整理で、公式の記載ではありません。
出典
- Shopify Changelog「See activity from your apps in Shopify Analytics」2026年10月28日
https://changelog.shopify.com/posts/see-activity-from-your-apps-in-shopify-analytics - Shopify Changelog「Find your sales hotspots with bubble maps in Shopify Analytics」2026年10月28日
https://changelog.shopify.com/posts/find-your-sales-hotspots-with-bubble-maps-in-shopify-analytics - Shopify developer changelog「App Events: Send events from Checkout and Customer Account UI extensions」2026年10月28日
https://shopify.dev/changelog/app-events-send-events-from-checkout-and-customer-account-ui-extensions
上記の Shopify 公式の情報だけを一次情報として使っています。
次の事項は「未確認」として扱い、推測で補っていません。
- App Events に対応しているアプリの一覧と見分け方
- プランによる違いと日本のストアでの扱い
- バブルマップで「近く」とまとめる範囲

