開発者向けの変更です。
Shop SDK の lead capture を使うアプリが、利用者に求めるプロフィールの項目を選べるようになりました。
必要な項目を、必須か任意かに分けて求められます
掲載は2026年10月28日、Shopify の developer changelog。
フラグは「New」で、対象の面は Tools です。
出典: Shopify developer changelog「Shop SDK lead capture now supports Rich Authorization Requests」2026年10月28日
https://shopify.dev/changelog/posts/shop-sdk-lead-capture-now-supports-rich-authorization-requests
You can now request the specific profile data your app needs during Shop SDK lead capture, including details that aren’t saved on the user’s Shop profile. Use Rich Authorization Requests (RAR) to select which fields are required and which ones users can skip. Existing integrations don’t need changes to continue working; RAR is opt-in.
(Shop SDK の lead capture で、アプリが要るプロフィールのデータを指定して求められるようになりました。利用者の Shop のプロフィールに保存されていない項目も含みます。Rich Authorization Requests=RAR で、必須の項目と、利用者が飛ばせる項目を選べます。既存の連携は変更なしで動き続け、RAR は使う側が選んで有効にします)
Shop のプロフィールに無い項目も、求められる点が新しいところ。
求められる項目は4つです
You can request given name, family name, phone number, and birthdate with RAR.
(RAR で求められるのは、名・姓・電話番号・生年月日です)
- 名
- 姓
- 電話番号
- 生年月日
既存の OAuth のスコープでも、既存の名前と電話番号は求められます。
ただし、足りない値を利用者に入れてもらう仕組みはありません。
The existing OAuth scopes shop_app:user:profile and shop_app:user:phone let you request existing names and phone numbers, respectively, but don’t prompt users to provide missing values.
(既存の OAuth スコープ shop_app:user:profile と shop_app:user:phone では、それぞれ既存の名前と電話番号を求められますが、足りない値の入力は利用者に促しません)
指定は、lead capture の属性1つで渡します
Lead capture now accepts an authorizationDetails attribute. The attribute takes a serialized JSON array that lists the fields your app needs and marks each one as required or optional.
(lead capture は authorizationDetails 属性を受け付けるようになりました。属性には、アプリが要る項目を並べ、それぞれに必須か任意かの印を付けた JSON の配列を、文字列にして渡します)
一次ソースのコード例では、電話番号が必須、生年月日が任意。
属性の名前は authorizationDetails です。
利用者は、足りない項目をその場で入れます
Before a user authorizes your app, Shop asks them for any requested fields that they haven’t shared with your app. Users must provide values for required fields and can skip optional ones.
(利用者がアプリを承認する前に、まだアプリに共有していない項目を Shop が尋ねます。必須の項目は入力が要り、任意の項目は飛ばせます)
承認を断られたときは、利用者がストアにサインインしていても、同意のトークンが返りません。
公式は、これを想定内の結果として扱うよう求めています。
店の顧客情報の電話番号が、これまでの lead capture と同じく置き換わることがあります
店の側に関わる点として、公式は次の1文を添えています。今回始まった挙動ではなく、これまでの lead capture と同じだという書き方です。
As with existing lead capture, an authorized phone number returned by Shop can replace a different phone number on the store’s customer record. Existing names aren’t replaced.
(これまでの lead capture と同じく、Shop が返した承認済みの電話番号は、店の顧客記録にある別の電話番号を置き換えることがあります。既存の名前は置き換わりません)
置き換わり得るのは、利用者が承認した電話番号。
名前は、既存のものが残ります。
求めたデータを読むには、サーバー側の準備が要ります
To read data that you request with RAR, your app needs a client secret and a trusted server.
(RAR で求めたデータを読むには、アプリにクライアントシークレットと信頼できるサーバーが要ります)
完了のイベントには、求めたデータそのものは入りません。
サーバーで同意のトークンを交換して、項目を読む流れです。
🔴 公式に書かれていないこと
次の点は、一次ソースにありません。
- lead capture が日本の店や、日本の Shop の利用者で使えるかは書かれていません
- 4つ以外の項目を、今後 RAR で求められるようになるかは書かれていません
- 電話番号が置き換わったことを、店がどこで知れるかは書かれていません
- 利用者に見える画面の文言や、求めた理由をどう示すかは書かれていません
- 本文のリンク先の lead capture の資料は、本記事では読んでいません
- 🔴 本記事は Shop SDK を動かして確かめていません。記載が無いことをもって「できる」とも「できない」とも書きません
開発者と店がやること
- RAR を使う開発者は、
authorizationDetailsに求める項目と必須・任意を並べて渡す - 承認が断られて同意のトークンが返らない場合を、想定内の結果として作り込む
- サーバーで同意のトークンを交換し、許されなかった項目や値の無い項目を空として扱う
- 出す前に、承認の完了・任意の項目を飛ばした場合・断られた場合・形の崩れた JSON の4つを試す
- lead capture のアプリを入れている店は、利用者が承認した電話番号で顧客の電話番号が置き換わり得ること(これまでの lead capture と同じ挙動)を知っておく
🔵 上の手順はキクシル編集部の整理で、公式の記載ではありません。1・3・4 は一次ソースの「What to do」、2 は「What changed」の記載を元にし、5 は「Who’s affected」の記載を店向けに整理したものです。
出典
- Shopify developer changelog「Shop SDK lead capture now supports Rich Authorization Requests」2026年10月28日
https://shopify.dev/changelog/posts/shop-sdk-lead-capture-now-supports-rich-authorization-requests
上記の Shopify 公式の情報だけを一次情報として使っています。
次の事項は「未確認」として扱い、推測で補っていません。
- 日本の店と利用者が対象に入るか
- 求められる項目が今後増えるか
- 電話番号の置き換えを店が知る方法
- 利用者に見える画面の文言

