Instagramショッピング機能を使って商品を紹介しようとしたのに、「審査に通らない」「商品が表示されない」「Shopifyと連携できない」などのトラブルで手が止まっていないでしょうか。設定画面を何度見直しても理由が分からず、サポートに問い合わせる前に自分でできることを知りたい、という方も多いはずです。
本記事では、ShopifyとInstagram(Facebook/Meta)を連携してショッピング機能を利用したい方向けに、よくあるつまずきポイントとその確認方法・解決手順を、できるだけ専門用語を使わずに解説します。
・「そもそも何を満たしていないとInstagramショッピングは使えないのか」
・「どこをチェックすればエラーの原因が分かるのか」
・「Shopify側とmeta側、それぞれで何を確認すべきか」
といった点を順を追って整理していきます。
専門的なシステム知識がなくても、自社のアカウント状況を落ち着いて見直し、どこに問題があるのかを切り分けられるようになることを目指したガイドです。Instagramショッピングが「使えない状態」から一歩前に進めるための手がかりとして、参考にしてみてください。
目次
- instagramショッピングが利用できない主な原因と全体像の整理
- Shopifyとの連携前に確認したいinstagramとFacebookのビジネスアカウント設定
- 商品が「審査中」「非承認」になるときに見直すべき商品カタログとポリシー
- ShopifyとMetaコマースマネージャの連携エラーを確認する具体的な手順
- Instagramショッピングタグが表示されない場合のチェックポイントと対処法
- 通貨設定や地域制限が原因の場合の見分け方と設定の見直し方法
- よくあるトラブル別チェックリストと再申請時の注意点
- Concluding remarks

Instagramショッピングが利用できない主な原因と全体像の整理
まず押さえておきたいのは、「どこで止まっているのか」を切り分けることです。多くの場合、つまずきポイントは Facebook・Instagram側の審査/ポリシー、Shopifyストア設定、そしてデータ連携(カタログ・商品情報) の3つに大別できます。技術的なトラブルというより、規約や公開条件を満たしていないことが原因になっているケースが大半です。したがって、闇雲に設定を触るよりも、まずは「アカウント」「販売チャネル」「商品データ」のどこに問題があるのかを俯瞰して整理することが重要です。
- アカウント・ビジネス情報の不備:個人アカウントのまま、ビジネス情報が不足、地域・業種の制限に抵触している など
- ポリシー/ガイドライン違反:コミュニティガイドライン違反歴、取扱商品のポリシー違反、特定カテゴリ(医療・アルコール等)の制限
- shopify側の設定ミス:通貨・言語・配送エリアが不一致、Facebook & Instagramチャネル設定不備、商品が「販売不可」扱い
- カタログ同期の問題:商品フィードのエラー、バリエーション情報の欠落、審査待ちの商品が多い など
| 観点 | よくある状態 | 見直しポイント |
|---|---|---|
| アカウント | 個人用Instagramで運用 | プロアカウント/ビジネス情報を整備 |
| ポリシー | 審査に通らない理由が不明 | 利用規約・禁止商品を再確認 |
| Shopify設定 | 一部商品だけタグ付け不可 | 販売チャネルの公開設定と在庫を確認 |
| データ連携 | カタログ更新が反映されない | Facebookカタログと同期状況をチェック |
全体像としては、Instagram単体の問題というより、「Instagram ⇔ Facebookビジネスマネージャ ⇔ Shopify」という3者の連携プロセスのどこかで条件を満たしていない、という理解を持つと整理しやすくなります。運用担当者の方は、いきなり細かいエラーメッセージに注目するのではなく、上記のように原因を大枠で分類しながら、どのレイヤーから確認していくかを決めることで、無駄な作業を減らし、解決までの道筋を明確にできます。
Shopifyとの連携前に確認したいInstagramとFacebookのビジネスアカウント設定
Shopifyとスムーズに連携するためには、まずInstagramとFacebookのアカウントが「個人用」ではなく、正しくビジネス用に設定されているかを整理しておくことが重要です。特に、Instagramはビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントであること、FacebookはFacebookページとビジネスマネージャ(Metaビジネスアカウント)が存在していることが前提になります。ここが曖昧なまま進めると、商品タグが承認されない、連携先が選択できないなど、後から原因不明に見えるエラーにつながりやすくなります。
- Instagram側の確認:プロフィール編集画面で「アカウントの種類」がビジネスか、連絡先情報(メール・電話)が設定されているかをチェック
- Facebook側の確認:個人プロフィールではなく、ページが作成されているか、ビジネスマネージャにページと広告アカウントが追加されているかを確認
- 権限まわりの確認:自分のFacebook個人アカウントが、対象のページおよびビジネスマネージャで管理者権限を持っているかを事前に整理
| 項目 | Shopify連携への影響 | ||
|---|---|---|---|
| アカウント種別 | ビジネス or クリエイター | facebookページ | 個人用のままだと商品タグ機能が利用不可 |
| 管理権限 | ログインユーザーがオーナー | ページ管理者 & ビジネスマネージャ管理者 | 権限不足だとShopify側から連携先が表示されない |
| ショップ情報 | プロフィールに連絡先とカテゴリ | ビジネス情報・住所・業種 | 審査で不明確だと承認が遅れる原因に |
また、Meta側のポリシー準拠も見落とされがちなポイントです。特に、販売する商品のカテゴリやブランド表記、返品・配送ポリシーが不十分な場合、Shopifyで商品連携を行ってもショップ審査で止まります。連携前に、以下をあらかじめ整理しておくと、審査落ちや再申請を減らせます。
- コミュニティ規定・コマースポリシーに違反する商品(医薬品、アルコール、成人向け商品など)が含まれていないか
- 自社サイト(Shopify)の特商法表記・プライバシーポリシー・返品ポリシーが明記されているか
- ブランド名・ショップ名・ドメイン名が、InstagramとFacebookページ、Shopifyストアで大きくズレていないか

商品が「審査中」「非承認」になるときに見直すべき商品カタログとポリシー
Instagram側で商品が「審査中」のまま動かない、または「非承認」になった場合、まず確認したいのがShopifyの商品カタログです。特に、商品タイトル・説明文・画像・価格・在庫状況は、審査に大きく影響します。タイトルに絵文字や過度な記号が多い、説明文があまりに短く情報不足、あるいは実物と関係のないイメージ画像を使っていると、Instagramのアルゴリズムが「不明瞭」「誤解を招く可能性あり」と判断することがあります。Shopify上の商品情報を修正した場合でも、Facebookカタログへの同期タイミングにラグが出ることがあるため、変更後はしばらく時間を置いてからInstagram側を確認すると状況が変わることがあります。
- 禁止コンテンツ(アルコール、医薬品、武器、アダルト、たばこなど)に該当していないか
- 健康・美容・ダイエット系の「効果を断定する表現」になっていないか
- 価格表示が誤解を招くような表現(「0円」「タダ同然」など)になっていないか
- 商品画像に過度なテキストや誇大表現(「100%結果保証」など)が載っていないか
- ブランドロゴや著作物を無断使用していないか
| 確認ポイント | よくあるNG例 | 見直しのコツ |
|---|---|---|
| 商品タイトル | 絵文字だらけ/記号連発 | シンプルに商品名+特徴1つ程度 |
| 商品説明 | 「激痩せ確実」「絶対に治る」など断定表現 | 「〜をサポート」「〜のために設計」など控えめな表現に変更 |
| 画像 | ビフォーアフター写真、テキストだらけのバナー画像 | 実物がわかる写真をメインに、文字情報は最小限 |
| ポリシー整合性 | サイト上の表現とカタログの表現がバラバラ | ショップのLP・商品ページと同じトーンに揃える |
また、Instagram・Facebookのコマースポリシーと自社ストアポリシーの整合性も重要です。たとえば、返品・返金ポリシーがサイト上に明記されていない、事業者情報が不十分、利用規約が存在しないといった状態だと、「信頼性が低いショップ」と判断されやすくなります。Shopify側で以下のようなページを整え、フッターなどからいつでもアクセスできるようにしておくと、審査通過率が上がる傾向があります。
- 特定商取引法に基づく表記(事業者名・所在地・連絡先など)
- プライバシーポリシー
- 利用規約
- 返品・返金ポリシー
- 配送ポリシー/送料・お届け目安の説明
ShopifyとMetaコマースマネージャの連携エラーを確認する具体的な手順
まずは、Shopify管理画面から状況を整理します。「設定」→「アプリと販売チャネル」を開き、Metaとの連携アプリ(例:Facebook & Instagram by Meta)をクリックします。ここで、チャネルのステータスに警告やエラーが表示されていないか確認しましょう。また、「商品」→「販売チャネルの状況」の列に「保留中」「拒否」「公開済み」などが表示されますので、Instagram向けの商品だけが拒否されていないかをチェックします。もし一部の商品だけにエラーが出ている場合、その商品ページを開き、商品画像・価格・在庫・コレクションの設定に抜け漏れがないかを確認します。
- Metaアカウント側でのエラー表示(ビジネスマネージャ/コマースマネージャ)
- ショップ・カタログのステータス(審査中/無効/制限付きなど)
- ポリシー違反の通知(コミュニティ規定・コマースポリシー違反など)
次に、Metaコマースマネージャ側で詳細なエラー内容を確認します。Facebookビジネスマネージャにログインし、該当のビジネスを選択してから「コマース」を開きます。上部のアラートバーや「アカウントの健全性」、「問題」タブに、利用制限や審査結果が出ていないかを確認してください。特に「ショップ」や「カタログ」タブでは、連携元がShopifyと表示されているか、またステータスに「有効」「審査中」「却下」などが表示されているかが重要です。以下のような形で、エラーの傾向をざっくりと把握できます。
| 表示される状態 | 主な原因のイメージ | まず確認したい場所 |
|---|---|---|
| 審査中 | 新規連携直後/ポリシーチェック待ち | コマースマネージャの通知 |
| 一部商品が却下 | 商品情報や画像がポリシーに抵触 | カタログの商品詳細 |
| ショップ無効 | ポリシー違反・地域要件未達 | アカウントの健全性 |
最後に、連携そのものに問題がないかを整理します。ShopifyとMetaコマースマネージャの双方で、同じFacebookページ・Instagramアカウント・ビジネスマネージャが紐づいているかを照合してください。また、Shopify側でビジネス情報(住所・電話番号・メールアドレス)が正しく登録されているか、Meta側で国・通貨・配送ポリシーが設定されているかも重要なチェックポイントです。連携状態に不安がある場合は、連携アプリの設定画面から「接続を更新」「再認証」といったボタンを押してトークンを更新し、その後数時間おいてからコマースマネージャでステータスが変化しているかを再度確認すると原因の切り分けがしやすくなります。
Instagramショッピングタグが表示されない場合のチェックポイントと対処法
タグが急に表示されなくなった場合、まず確認したいのは「アカウント側の条件」と「商品データ側の条件」です。とくに見落としやすいのが、対象アカウントがビジネスアカウントになっているか、InstagramとFacebookページ・Metaコマースアカウントが正しく紐づいているかという点です。また、ショッピング機能は審査制のため、ポリシー違反やカテゴリーの不一致があると、審査落ちや機能制限がかかることもあります。以下のような基本チェックを一通り確認し、アカウント側の要素から切り分けていきます。
- Instagramアカウント種別:ビジネス or クリエイターになっているか
- 国・地域の対応状況:ショッピング機能対象エリアかどうか
- Facebookページとの連携:誤ったページや個人アカウントに紐づけていないか
- コマースポリシー:禁止商品や表現が含まれていないか
| チェック項目 | 確認場所 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 商品がタグ候補に出てこない | Instagram投稿画面の商品選択 | Shopifyの商品公開先と承認ステータスを確認 |
| 特定の商品だけタグ付け不可 | Shopify管理画面の商品詳細 | 価格・在庫・画像・コレクションの欠けを修正 |
| 以前は出ていたタグが消えた | Metaコマースマネージャ | 商品が「利用不可」「不承認」になっていないか再確認 |
Shopify側での見直しポイントとしては、商品が「オンラインストア」と「Facebook & Instagram」両方に公開されているか、在庫がゼロになっていないか、ドラフト状態のままになっていないかが重要です。さらに、画像のない商品やバリエーションの設定が不完全な商品は、タグ候補から外れる場合があります。問題が特定できない場合は、以下の対応も有効です。
- Shopifyの「facebook & Instagram」チャネルを再連携する(連携解除→再接続)
- Instagramアプリをログアウト→再ログインし、キャッシュをクリア
- 数時間〜1日ほど待って、商品フィードの同期が反映されるかを確認
- Metaコマースマネージャからポリシー違反の警告や審査結果の有無をチェック

通貨設定や地域制限が原因の場合の見分け方と設定の見直し方法
Instagramショッピングがうまく有効化されない場合、まず確認したいのが「通貨」と「販売対象地域」がInstagramのポリシーやFacebookコマースマネージャと整合しているかどうかです。具体的には、ショップの通貨がInstagramショッピング対応国の通貨になっているか、またビジネス情報の国・地域設定とShopifyストアの販売地域が一致しているかをチェックします。ここに不整合があると、商品カタログは問題なく表示されているのに、タグ付け機能だけが有効にならない、といった状況が起こりやすくなります。
- Shopify管理画面の「設定 > 〈ストアの詳細〉および〈マーケット〉」で、メインマーケットと通貨を確認
- Facebookコマースマネージャの「ビジネス情報」「ショップの所在地」「通貨」がShopifyと一致しているか確認
- Instagramアプリの「アカウントの国/地域」が、上記と同じ国かどうか確認
| チェック項目 | 確認場所 | 見直しのポイント |
|---|---|---|
| 通貨 | Shopify「マーケット」/ コマースマネージャ | 同じ通貨に統一する |
| 販売国 | Shopify「配送・配達」/ マーケット | Instagram対応国を含める |
| ショップの所在地 | ビジネス情報(facebook側) | 実際の拠点と一致させる |
設定の見直しが必要な場合は、まずShopify側でマーケットごとの通貨と販売対象国を整理し、その後でFacebookコマースマネージャとInstagramのビジネス情報を揃える流れが扱いやすくなります。とくに、海外向けに複数通貨を扱っているストアでは、メインマーケットの通貨と、Instagramショッピングを利用したい国・地域を明確に決めたうえで設定を揃えることが重要です。設定変更後は、反映に時間がかかることもあるため、数時間〜24時間ほど様子を見ながら、審査ステータスやショッピングタグの有効化状況を定期的に確認すると運用がスムーズになります。
よくあるトラブル別チェックリストと再申請時の注意点
不承認や審査保留になった場合は、まず原因を切り分けることが重要です。以下のような観点でショップと商品をひとつずつ確認していきます。
- ビジネス情報:特商法表記(事業者名・住所・電話番号)がサイト上で明確か
- 返品・配送ポリシー:返品条件・送料・配送日数がページ内で確認できるか
- 取扱い商材:規約で禁止・制限されている商品(医薬品、アダルト、たばこ等)が含まれていないか
- ドメイン・ブランド名:Instagramアカウント名・表示名・Shopifyストア名が大きく乖離していないか
- 通貨・販売エリア:instagramショッピング対応国・通貨での販売になっているか
| トラブルのパターン | 主なチェックポイント | Shopify側の対処 |
|---|---|---|
| 審査に通らない | ポリシーページの不足 | フッターに「特商法」「返品」「プライバシー」を追加 |
| 一部商品だけタグ付け不可 | 禁止カテゴリへの該当 | 該当商品の公開停止 or 別チャネルのみ販売に切替 |
| アカウント不承認 | 個人利用アカウントのまま | ビジネスアカウント化してから再審査申請 |
再申請を行う際は、やみくもに申請を繰り返さないことがポイントです。必ず変更点をメモし、社内で共有したうえで申請前に見直します。特に、
- ポリシーページのURLがInstagramプロフィールの「ウェブサイト」に設定されているか
- ショップの言語・通貨・販売対象国がMetaのサポート対象と合致しているか
- 短期間に何度も申請してアカウント評価を下げていないか
再申請後は、審査結果が出るまで商品構成やポリシーを頻繁に変更しない方がスムーズです。大きな修正が必要になった場合は、1回分の申請サイクルが完了してからまとめて対応するイメージで進めると、原因の特定と社内の運用ルール化がしやすくなります。
Concluding Remarks
本記事では、Instagramショッピング機能がうまく使えないときに、shopifyとの連携まわりで起こりやすい原因と、その確認・解決の手順を整理してお伝えしました。
InstagramとShopifyの連携は、一度正しく設定できれば日々の運用負担を軽減し、商品発見の機会を広げるうえでも有効な手段です。一方で、「どこでつまずいているのか」が分からないまま作業を続けてしまうと、時間だけがかかってしまうこともあります。
トラブルが発生した場合は、
- ビジネスアカウント・ショップの基本条件を満たしているか
- Facebook(Meta)側とShopify側の設定が正しく紐づいているか
- ポリシー違反や審査落ちがないか
といったポイントを一つずつ丁寧に確認していくことが重要です。
それでも解決が難しい場合は、スクリーンショットやエラーメッセージの内容を整理したうえで、ShopifyサポートやMetaサポートに早めに相談することをおすすめします。
本ガイドが、Instagramショッピング連携の見直しやトラブル解消の一助となり、よりスムーズなネットショップ運営につながれば幸いです。
