ECサイトの成果を高めるうえで、「ページ表示速度」は見落とされがちですが、実は売上にも検索順位にも直結する重要な要素です。特にShopifyストアでは、アプリの追加やデザイン変更を重ねるうちに、気づかないうちにサイトが重くなり、離脱率の上昇やコンバージョン率の低下を招いてしまうケースが少なくありません。
本記事では、専門的な開発スキルを持たないShopify運営者の方でも実践しやすい「サイト速度の改善ポイント」を整理しながら、SEO(検索エンジン最適化)とUX(ユーザー体験)を同時に高める方法を解説します。具体的には、画像や動画の扱い方、テーマやアプリの選び方・見直し方、不要なコードや機能の整理など、日々の運営の中で取り組める内容を中心にご紹介します。
「技術用語が多いとついていけない」「どこから手をつければよいかわからない」という方でも、基本的な考え方と優先順位が分かるように構成しています。自社ストアの現状を客観的に見直し、必要な改善を一つずつ実行するためのガイドとして、活用していただければ幸いです。
目次
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ページ速度がSEOとコンバージョンに与える影響を理解する
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現状のサイト速度を把握するための基本的な計測方法
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不要なアプリとスクリプトを整理して読み込みを軽くするポイント
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画像と動画の最適化で表示速度を改善する実践的な手順
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テーマ設定とセクション構成を見直して軽量なページを作るコツ
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フォントやアイコンの扱いを見直して表示のもたつきを防ぐ
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カートから購入完了までのステップを簡素化して離脱を減ら?
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継続的なモニタリングと運用体制で速度改善を定着させる方法
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Closing Remarks
ページ速度がSEOとコンバージョンに与える影響を理解する
ストアの読み込み時間は、検索結果での露出と売上の両方に直結します。検索エンジンはユーザーが素早く情報にたどり着けるサイトを高く評価するため、同じキーワード・同じコンテンツであっても、表示が遅いだけで順位が下がる可能性があります。また、モバイル回線でのアクセスが多いShopifyストアでは、画像やアプリが重いと体感速度がさらに落ち、検索結果からクリックされても、ページが表示される前に離脱されてしまいます。
コンバージョンの面では、速度は「信頼感」と「ストレスの少なさ」に影響します。ユーザーは数秒の遅れでも「このサイトは不安定かもしれない」「買い物に時間がかかりそう」と感じやすく、カート追加や決済まで進む前に離脱する傾向があります。特に、次のようなタイミングで遅延が起きると、直帰率・離脱率が上がりやすくなります。
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ファーストビュー
:トップページが表示されるまでに時間がかかる
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商品ページ
:画像やレビューアプリの読み込みでスクロールが重くなる
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カート・決済ステップ
:ボタンを押してから画面が切り替わるまでに待たされる
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指標 |
速度が遅い場合 |
速度が速い場合 |
|---|---|---|
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SEO |
検索順位が不安定になりやすい |
安定して上位に表示されやすい |
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直帰率 |
クリック後すぐに戻るユーザーが増える |
ページを複数回見てもらいやすい |
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コンバージョン率 |
カート放棄やフォーム離脱が増える |
購入完了までの到達率が上がる |
現状のサイト速度を把握するための基本的な計測方法
まずは、現在のストアがどの程度の速さなのかを、客観的な数値で把握します。代表的な無料ツールとして、
PageSpeed Insights(Google)
と
Shopify 管理画面内の「オンラインストア速度」
を使うとよいでしょう。PageSpeed Insights では URL を入力するだけで、モバイル・デスクトップ別のスコアと具体的な改善提案が得られます。一方、Shopify の速度スコアはテーマやアプリの影響を踏まえた「Shopify ストア同士の相対評価」に近いため、どちらか一方ではなく
両方を併用して傾向をつかむ
ことが重要です。
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PageSpeed Insights:
ページ単位の詳細分析に向いている
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Shopify 速度スコア:
ストア全体の傾向把握に向いている
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chrome DevTools:
細かな原因調査(開発者向けだが、概要を見るだけでも有効)
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指標 |
目安 |
ポイント |
|---|---|---|
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読み込み時間 |
3秒以内 |
これを超えると離脱が増えやすい |
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PageSpeed スコア |
60〜80以上 |
満点よりも安定した改善を優先 |
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Shopify 速度スコア |
20〜30以上 |
同業ストアとの比較の目安に使う |
計測は一度きりではなく、
一定期間での推移
を見ることが大切です。セール期間やアプリ追加の前後など、「速度が変わりそうなタイミング」で必ずチェックし、変化をメモしておきましょう。簡単なスプレッドシートを用意し、以下の情報を残しておくと、後から原因を振り返りやすくなります。
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計測日・時刻
(例:キャンペーン開始前後)
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計測ページ
(トップ、代表的な商品ページ、コレクションページなど)
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主要スコア
(PageSpeed スコア、読み込み時間、Shopify 速度スコア)
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変更内容
(アプリ追加、バナー画像差し替え、テーマ更新など)
また、技術的な専門用語をすべて理解する必要はありませんが、レポート画面でよく出てくる指標だけは意味を押さえておくと、外部パートナーとのコミュニケーションがスムーズになります。例えば、
「LCP(Largest Contentful Paint)」はユーザーがメインコンテンツを視認できるまでの時間
、
「CLS(Cumulative Layout Shift)」は表示中のレイアウトのズレ具合
を示します。これらは SEO と UX の両方に関係するため、「数値が悪い=どの画面体験に影響しているのか」を意識して、改善の優先順位づけに活用していきましょう。
不要なアプリとスクリプトを整理して読み込みを軽くするポイント
テーマを変えたり、デザインを見直しても速度が上がらない場合、多くはアプリと外部スクリプトがボトルネックになっています。まず行いたいのは、現在ストアで動いている仕組みの「棚卸し」です。機能としてほとんど使っていないアプリや、無料トライアル後に放置されたアプリが入っていないかを確認し、役割が重複しているものを洗い出します。その際、いきなり削除せず、テスト用の時間帯を決めて一つずつ無効化し、売上やCV計測への影響がないかを短期間チェックする流れを習慣化すると安全です。
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月1回のアプリ棚卸し
:レポートを見ながら「本当に必要か」を確認
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代替機能の確認
:テーマ標準機能やShopify標準機能で代替できないか検討
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タグマネージャーの整理
:使っていない計測タグやピクセルを削除
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ABテスト用スクリプトの見直し
:キャンペーン終了後は確実に停止
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確認項目 |
見るポイント |
対応例 |
|---|---|---|
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アプリ |
最終利用日・売上貢献の有無 |
未使用ならアンインストール |
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スクリプト |
読み込み時間・設置目的 |
目的が曖昧なら一旦停止 |
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機能の重複 |
同じ役割のアプリが複数ないか |
1つに統一して設定を移行 |
整理が終わったら、残したアプリやスクリプトの「読み込み方」を見直します。非同期読み込みに対応しているアプリであれば、ページ表示より後に読み込む設定に切り替えることで、体感速度を改善できます。また、ポップアップやチャットなど、表示のタイミングに余裕がある機能は
ページ読み込み完了後に起動
させるだけでも、ファーストビューのストレスが軽減されます。設定に迷う場合は、開発者に依頼する前に、アプリ提供元のヘルプセンターやサポートに「速度最適化の推奨設定」を確認しておくと、余計な作業やコストを抑えながら、SEOとUXの両方をバランスよく改善していくことができます。
画像と動画の最適化で表示速度を改善する実践的な手順
画像と動画は商品ページの印象を左右しますが、その分だけ読み込みに時間がかかる要因にもなります。まずは、テーマカスタマイズ画面や
「コンテンツ>ファイル」
でアップロード済みファイルのサイズを確認し、1枚あたりの容量をできるだけ小さく抑えます。目安として、商品画像は
200KB以下
、トップバナーでも
400KB前後
を意識すると、モバイル回線でもストレスが少なくなります。また、Shopifyは自動でWebPなどに変換してくれますが、アップロード前にオンラインツールで圧縮しておくと、さらに読み込みが安定します。
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不要に大きな画像(横幅2000px超など)はアップロード前にリサイズ
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JPG:写真向き/PNG:ロゴや透過背景向きといった使い分けを徹底
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同じ画像の重複アップロードを避け、既存ファイルを再利用
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コレクション一覧など、一覧ページのサムネイルは小さめサイズを用意
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コンテンツ種類 |
推奨容量の目安 |
運用のポイント |
|---|---|---|
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商品サムネイル |
〜150KB |
一覧で数が多く表示されるため特に軽量化を意識 |
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商品メイン画像 |
〜250KB |
拡大しても粗く見えない解像度と容量のバランスを調整 |
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トップバナー |
〜400KB |
ファーストビューに表示されるため最優先で軽量化 |
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埋め込み動画 |
ストア側はサムネのみ |
YouTube等にホスティングし、サイト内にはプレビュー画像を表示 |
動画は特にサイト速度への影響が大きいため、基本的には
YouTubeやVimeoにアップロードし、Shopifyには埋め込み
で対応します。その際、ページ読み込み時に自動再生させず、ユーザーが再生ボタンを押したときだけ動画が読み込まれる形にすると、初回表示が大幅に軽くなります。また、セクションやブロックの設定で「遅延読み込み(lazy load)」に対応しているテーマであれば有効化し、折りたたみエリアやタブ内にある画像は必要になるまで読み込まない構成にします。これらを繰り返し調整しながら、shopifyの「オンラインストア速度」レポートで変化を確認すると、実際の改善効果を把握しやすくなります。
Shopifyストアの速度改善でSEOとUXを最適化
速度がもたらす影響
オンラインショップの成功は、多くの場合、速度に依存しています。特にShopifyストアでは、ページの読み込み速度がSEO(検索エンジン最適化)とUX(ユーザーエクスペリエンス)に直接影響します。速度改善は、次のような利点があります:
- 低い直帰率: ページが速く読み込まれることで、訪問者が離れやすくなります。
- 検索ランキングの向上: Googleは、ページ速度をランキング要因の1つとして考慮しています。
- コンバージョン率の増加: より良いUXは、購入意欲を高めます。
速度を測定するツール
Shopifyストアの速度を測定するためには、以下のツールを活用することが重要です。
| ツール名 | 機能 | 推奨理由 |
|---|---|---|
| Google PageSpeed Insights | ページの速度を数値化し、改善点を提示 | Google公式の信頼性 |
| GTmetrix | 詳細なレポートとヒントを提供 | 使いやすいインターフェース |
| Pingdom Tools | 負荷テストと履歴記録機能 | 複数のサーバーロケーションからのテスト |
速度改善の具体的な方法
1. 画像の最適化
高解像度の画像は、ストアの見栄えを良くしますが、読み込み速度を遅くする原因にもなります。以下の方法で画像を最適化します:
- JPEGやPNG形式を使用し、必要に応じて圧縮します。
- レスポンシブ画像を利用して、端末に応じたサイズを提供します。
- 画像の代替テキストを設定し、SEO対策を強化します。
2. 不要なアプリを削除する
Shopifyストアにインストールしたアプリは便利ですが、過剰なアプリがページの速度を低下させることがあります。使用していないアプリを定期的にチェックし、不要なものは削除しましょう。
3. キャッシュの活用
キャッシュは、ページの読み込み速度を劇的に改善する手段です。Shopifyのテーマ設定でキャッシュ機能を利用し、再訪問者に対して迅速な表示を提供します。
4. リッチメディアの使用を見直す
動画やスライドショーなどのリッチメディアは魅力的ですが、読み込み時間が長くなる要因となります。これらの要素を必要に応じて利用し、不必要なものを削除することが重要です。
SEOにおけるページ速度の重要性
Googleのアルゴリズムは、ページ速度を効果的に評価し、高速で読み込まれるサイトを優遇します。また、近年のモバイルファーストインデックスに伴い、スマートフォンでのパフォーマンスが特に重要です。
- Core Web Vitals: ページの読み込み速度、視覚的安定性、インタラクティブ性を測定します。
- モバイル対応: モバイルデバイスでの最適化がSEOにおいて必須です。
UX向上のためのテクニック
ユーザーインターフェースの改良
ページの速度が速くても、UIが悪ければUXは向上しません。次の点に注意し、ストアデザインを改善しましょう。
- シンプルなナビゲーションメニューを心がける
- 重要な情報を目立たせ、ユーザーがすぐにアクセスできるようにする
- カートやチェックアウトのプロセスを簡素化する
高品質なコンテンツの提供
品質の高いコンテンツは、検索エンジンに評価されるだけでなく、ユーザーの興味を引きます。商品の説明やレビュー、ブログ記事を通じて信頼を築きましょう。
実際の成功事例
特定のShopifyストアが速度改善を行った結果、トラフィックがどのように変化したのかを見てみましょう。
| ストア名 | 改善前の速度 | 改善後の速度 | トラフィックの変化 |
|---|---|---|---|
| ストアA | 8秒 | 2秒 | +50%の増加 |
| ストアB | 6秒 | 1.5秒 | +30%の増加 |
| ストアC | 5秒 | 2秒 | +40%の増加 |
実際の体験談
実際にShopifyストアを運営しているユーザーからのフィードバックも重要です。あるストアオーナーは、「ページの速度を改善したことで、コンバージョン率が3倍に増加した」と述べています。この成功は、多くのストアにとっても参考になるでしょう。
速度改善のためのリソース
以下のリソースを利用すると、さらなる情報やツールにアクセスできます。
テーマ設定とセクション構成を見直して軽量なページを作るコツ
まずは、ページで伝えたい内容をできるだけシンプルに定義し、「このページでユーザーに何をしてほしいか」を明確にします。テーマのレイアウトやセクションを増やしすぎると、読み込み処理が増えて速度が落ちやすくなります。特に、トップページやコレクションページは盛り込みたくなりますが、役割を絞ることで軽量化しやすくなります。例えば、トップページはブランド紹介と主要カテゴリへの導線に集中させ、細かい情報は各コレクションページやブログ記事に任せる、といった整理が有効です。
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重要な導線を上部にまとめる
(おすすめ商品・主要コレクション・キャンペーンのみ)
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似た役割のセクションは統合
(スライドショーとバナーを1つのヒーローセクションにまとめるなど)
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装飾用セクションを減らす
(背景動画・過度なアニメーション・重いスライダーなど)
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繰り返し表示されるブロックを整理
(ロゴ一覧やレビューは1エリアに集約)
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セクション例 |
見直しポイント |
推奨アクション |
|---|---|---|
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フルスクリーンスライダー |
画像枚数・アニメーションが多く重い |
静止画1枚のヒーローに変更 |
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複数のおすすめ商品ブロック |
同じ商品が重複表示される |
1つの「コレクション一覧」に集約 |
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ブランドストーリー長文 |
テキスト量が多く離脱要因に |
要約+詳細ページへのリンクに分離 |
フォントやアイコンの扱いを見直して表示のもたつきを防ぐ
ページの読み込みが重く感じられる原因のひとつに、過剰なフォントやアイコンセットの読み込みがあります。ブランドらしさを意識して多くのウェブフォントを追加した結果、実際にはほとんど使っていない書体やウエイトまで読み込んでいるケースは珍しくありません。まずはテーマ設定とアプリを確認し、現在どのフォントが使われているかを洗い出し、実際に必要な種類だけに絞り込むことが重要です。
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日本語+英数字のフォントを1〜2種類に制限する
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太さ(ウエイト)は本当に使うものだけにする(例:400と700)
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ロゴは可能なら画像として用意し、特殊フォント依存を減らす
アイコンについても、Font awesomeなど大型のアイコンフォントを丸ごと読み込むのではなく、必要最低限のアイコンだけを使う方法に切り替えると表示のもたつきが軽減されます。最近のテーマやアプリでは、SVGアイコンをピンポイントで読み込む仕組みが一般的になっており、見た目を変えずに負荷を下げることが可能です。以下のように、現在の構成を一覧化しておくと、どこから見直すべきかを整理しやすくなります。
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項目 |
現状のよくある状態 |
見直しの方向性 |
|---|---|---|
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Webフォント数 |
3〜4種類以上 |
1〜2種類に統一 |
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フォントウエイト |
5〜6パターン |
主要な2〜3パターンに削減 |
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アイコン |
フルセットのアイコンフォント |
必要分だけのSVGアイコン |
実際の作業は、テーマカスタマイズ画面や「
online store > themes > customize
」からフォント設定を確認し、使用していないフォントを外すところから始めます。また、コード編集に慣れていない場合は、アプリの設定画面でアイコン機能をオフにし、テーマ側のシンプルなアイコンに統一するだけでも効果があります。大がかりな開発を行わなくても、こうした「読み込まないものを減らす」調整を積み重ねることで、体感速度と検索エンジンの評価の両方を改善しやすくなります。
カートから購入完了までのステップを簡素化して離脱を減ら?
購入フローをできるだけ短く、迷わず進められるように設計すると、読み込み時間だけでなく体感スピードも大きく変わります。カート画面では、装飾よりも「次に何をすればいいか」がひと目で分かることを優先し、不要なバナーや複雑なレイアウトは控えめにします。特に、カート内で別商品のレコメンドを多く表示しすぎると読み込みが遅くなるだけでなく、ユーザーの注意が散って離脱につながることがあります。
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入力項目を最小限
にして、必須情報だけに絞る
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ゲスト購入
を有効にして、会員登録の強制を避ける
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カートからチェックアウトまでの
ボタン文言を統一
し、迷わせない
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支払い方法は多すぎず、
主要な手段だけをわかりやすく表示
する
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改善ポイント |
目的 |
効果の例 |
|---|---|---|
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カート内要素の整理 |
表示速度と視認性の向上 |
読み込み時間の短縮 |
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入力フォームの削減 |
操作時間の短縮 |
離脱率の低下 |
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決済手段の絞り込み |
選択の迷いを抑える |
完了率の向上 |
Shopifyの標準チェックアウトはすでに最適化されていますが、その前のカート画面はテーマやアプリで大きく変わります。アプリを多く入れている場合は、カート周りで実際に使われていない機能がないかを洗い出し、不要なスクリプトを減らすことが重要です。また、スマホでの操作を前提に、ボタンサイズや表示順を確認し、
「戻る」「閉じる」よりも「購入を進める」ボタンが目立つ
設計にしておくと、ユーザーが迷わずに購入完了までたどり着きやすくなります。
継続的なモニタリングと運用体制で速度改善を定着させる方法
速度改善は一度きりのプロジェクトではなく、日々の運用サイクルに組み込むことで成果が安定します。まずは、PageSpeed Insights や Shopify のテーマエディタ内で確認できるパフォーマンス指標を、
「毎週チェックする指標」
としてカレンダーに組み込みます。また、速度だけでなく、直帰率・コンバージョン率などの数字も合わせて見ることで、「どのページの遅さが売上に影響しているか」を把握しやすくなります。以下のような簡単な運用ルールをチーム内で共有すると、属人化を防ぎやすくなります。
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週次:
主要ページ(トップ・商品・コレクション)の速度スコア確認
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月次:
アプリ一覧の見直し・不要アプリの停止候補洗い出し
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新施策時:
バナー・動画・アプリ導入前後で表示速度を比較
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四半期:
テーマ更新や画像一括圧縮などの大きなメンテナンス
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担当 |
主なチェック項目 |
頻度 |
|---|---|---|
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運営担当 |
速度スコア・直帰率・CV率 |
週次 |
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コンテンツ担当 |
画像サイズ・動画の長さ・バナー数 |
更新時 |
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アプリ管理担当 |
アプリ数・重複機能・影響度 |
月次 |
運用を続けるうえでは、「何をしたら速度が落ちるのか」をチーム全員が理解していることが重要です。例えば、
新しいアプリはテスト用テーマで試す
、
大きなサイズの画像は必ず圧縮してからアップロードする
、
トップページのセクション数は必要最低限にする
といったガイドラインを、社内マニュアルやチェックリストとして明文化しておきます。実店舗のレジ列と同じように、「お客様を待たせない運営」を意識したルールを整えることで、SEOとUXの両方を長期的に安定させることができます。
Closing Remarks
本記事では、Shopifyストアの表示速度がSEOとユーザー体験の両面で重要な理由と、具体的な改善方法について整理しました。
コードの知識がなくても、テーマやアプリの見直し、画像の最適化、不要な機能の削減など、運営者の方が日々の運用の中で取り組める対策は多くあります。
重要なのは、一度対策して終わりにするのではなく、定期的に速度を計測し、小さな改善を積み重ねていくことです。検索結果での評価向上や離脱率の低下は、一朝一夕ではなく、継続的な最適化の結果として表れてきます。
まずは、現在のストアの速度を把握し、取り組みやすい項目から順に見直してみてください。速度改善は、SEOとUXの双方を底上げし、長期的なストアの成長につながる基盤づくりとなります。

