実践者に聞く!Bundler ‑ Product Bundlesの無制限機能でスケーラブル運用した方法
この記事では、Shopifyアプリ「Bundler ‑ Product Bundles」を実際の運用経験を交えながら、どのように「無制限(Unlimited)」機能を活用してスケーラブルな運用体制を作るかを解説します。
これからShopifyを始める方や、既に運用中で「まとめ買い・セット販売で客単価を上げたい」「でもアプリ運用を複雑にしたくない」と悩んでいる方に向けて、できるだけ専門用語をかみ砕いてご紹介します。
Bundler ‑ Product Bundlesとは?
Bundler ‑ Product Bundlesは、shopifyストア内で「セット販売」「バンドル販売」「まとめ買い割引」を簡単に作成・管理できるアプリです。
2025年初頭時点での主な情報は以下の通りです(Shopify App Store掲載情報を元に要約)。
| アプリ名 | Bundler ‑ Product Bundles |
| 提供元 | Goldendev |
| カテゴリ | アップセル・クロスセル / 商品バンドル |
| 対応言語 | 英語中心(管理画面は英語ベースだが、日本語ストアでも問題なく利用可能) |
| 評価 | 平均★4.9前後(5点満点) |
| レビュー数 | 約1,700件以上 |
| 無料プラン | あり(基本的なバンドル機能を利用可能) |
| 有料プラン | 月額課金・無制限プランあり |
特徴的なのは、「シンプルな操作で多様なバンドルを作れること」と、「無制限バンドル(Unlimited Bundles)で大規模ストアにも対応できるスケーラビリティ」です。
Bundlerで解決できる主な課題
1. 客単価(AOV)を上げたいが、割引設計が面倒
Shopify標準機能でもディスカウントコードは作成できますが、「この商品とこの商品を一緒に買うと◯%オフ」といった柔軟なセット割引はやや設定が複雑です。
Bundlerを使えば、管理画面から以下のような条件を直感的に設定できます。
- 特定の商品A+Bを一緒に購入 → 10%オフ
- 3個まとめ買いで2,000円引き
- 関連商品をセットにした「スターターパック」を固定価格で販売
2. 在庫や商品数が増えるにつれて、割引設定が破綻しがち
商品数が増えてくると、「どのセットにどの商品が入っているか」が分からなくなり、割引の重複・抜け漏れが発生しやすくなります。
Bundlerは、バンドルごとに条件が明確に管理され、無制限プランであればバンドル数の制限なく設計できるため、在庫や商品数が増えても整理しやすいのがメリットです。
3. デザインやカート体験を崩さずに、バンドル提案を表示したい
多くの日本のショップでは、ブランドイメージやUIを大切にしているため、「アプリを入れたらデザインが崩れないか」も重要な観点です。
Bundlerは、
- 商品ページ下部に「お得なセット」を表示
- ポップアップ形式で関連バンドルを提案
- 言語・文言を日本語にカスタマイズ
といったカスタマイズが可能で、テーマへの組み込みも比較的スムーズに行えます。
Bundlerの主な機能とメリット
主な機能一覧
| 機能 | 概要 |
| 商品バンドル作成 | 複数商品をセットにして割引販売(固定セット / ミックスアンドマッチ) |
| 数量ベース割引 | 「2点以上で10%オフ」「3個で◯円」など数量条件で割引設定 |
| ミックスバンドル | 特定のコレクションから自由に組み合わせて割引対象にする仕組み |
| 自動ディスカウント反映 | お客様が条件を満たす商品をカートに入れると、自動で割引が適用 |
| カスタマイズ可能なウィジェット | 商品ページに表示するバンドルブロックの文言・色・位置を調整 |
| 分析・レポート | どのバンドルがどれだけ売れたか、売上貢献度を可視化 |
| サブスクリプション連携 | 一部サブスクアプリとの互換性あり(定期購入とバンドルの併用) |
| マルチ通貨・マルチ言語対応 | Shopifyの通貨・言語設定と併用して海外販売にも対応 |
導入メリット
- 客単価アップ:バンドル提案により、1回あたりの購入点数を増やせる
- 在庫回転率の改善:売れ残りがちな商品を人気商品とセットにして販売
- シンプルな運用:複雑なクーポンコード運用を減らし、バンドルで一元管理
- 施策のABテストがしやすい:複数バンドルを並行運用し、成果が良いものに絞り込み可能
- スケールしやすい:商品数やバンドル数が増えても、無制限プランで運用を継続できる
料金プランと「無制限」機能のポイント
2025年初頭時点での料金体系(概略)は以下のような構成です。詳細・最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
| プラン名 | 料金の目安 | 主な内容 |
| 無料プラン | 月額0円 | 基本的なバンドル作成が可能。バンドル数や機能に制限あり。 |
| 有料プラン(スタンダード) | 月額数ドル台〜 | 作成可能バンドル数の増加、追加機能(高度な条件設定など)を解放。 |
| 有料プラン(無制限・unlimited系) | 月額10ドル前後〜(ストア規模により変動) | 作成できるバンドル数が実質無制限。大規模ストアや多品目ストア向け。 |
Bundlerの「無制限」系プランの最大の利点は、キャンペーンのたびにバンドル数の上限を気にしなくてよくなる点です。
具体的には:
- 季節ごとに新しいバンドルを追加
- ブランド別・シリーズ別にバンドルを細かく作成
- BtoB向けの大口まとめ買いバンドルを別枠で用意
といった運用が、「バンドル数を節約する」ことを意識せず実施できます。
レビュー・評価からわかる実際の使い勝手
Shopify App Store上のレビュー(2024〜2025年の投稿を中心に要約)から、よく見られる声を整理します。
高評価のポイント
- 設定が分かりやすい:英語UIながら、画面構成がシンプルで、動画マニュアルも用意されている
- サポート対応が早い:テーマとの相性によるトラブル時も、開発元が丁寧に対応したというレビューが多い
- 価格に対する価値が高い:無料〜低価格帯で始められ、売上に直結しやすい機能が揃っている
- デザインの馴染みやすさ:テーマに合わせた色・文言に変更しやすく、違和感が出にくい
注意しておきたい点
- 他アプリとの相性:カートアプリ、サブスクアプリ、一部割引アプリとの併用で挙動が複雑になるケースがある
- テーマごとの微調整:ヘッドレス構成や高度にカスタマイズされたテーマでは、表示位置の調整やコード埋め込みが必要な場合がある
- 日本語の公式ドキュメント:管理画面・ドキュメントともに英語が基本のため、英語が苦手な方は最初だけ少し慣れが必要
とはいえ、全体としては非常に高い評価を維持しており、「コストに対して得られる効果が大きいバンドルアプリ」という位置づけで、海外・日本ともに利用が進んでいます。
どんなショップにBundlerが向いているか
特に相性が良い業種・ストアタイプ
- コスメ・スキンケア
スターターセット、定期購入との相乗り、ライン使いの提案など、バンドルと相性が非常に良いジャンルです。 - サプリメント・健康食品
3ヶ月セット、家族まとめ買いセット、定期+追加バンドルなどで客単価・継続率アップが見込めます。 - アパレル・ファッション
トップス+ボトムス+アクセサリーのコーディネートセット、シーズンパックなど。 - 雑貨・ライフスタイル商品
ギフトセット、福袋、スターターパックなど、多品目をまとめて魅力的に販売可能です。 - デジタル機器・アクセサリー
本体+ケース+フィルムのセット、ケーブルまとめ買いなど。
ストア規模別の向き・不向き
| ストア規模 | Bundlerの適性 | ポイント |
| 個人〜小規模 | ◎ | 無料プランから始めやすく、少数精鋭のバンドルでも効果が出やすい。 |
| 中規模 | ◎ | 有料プランでバンドル数を増やし、キャンペーン施策に幅を持たせられる。 |
| 大規模 / 多品目 | ◎(無制限プラン推奨) | ブランド別・カテゴリ別に大量のバンドルを展開できるため、スケーラブルに運用可能。 |
無制限機能を活かした「スケーラブル運用」の実践ステップ
ここからは、実務でよく行う流れをベースに、「最初は小さく試しつつ、ストア拡大に合わせてスケールさせる方法」をステップ形式で解説します。
ステップ1:まずは「売れ筋×関連商品」の鉄板バンドルから
いきなり多数のバンドルを作るのではなく、以下のような鉄板パターンから始めると、効果検証と改善がスムーズです。
- 売れ筋商品+消耗品(詰め替え・フィルム・替えブラシなど)
- 売れ筋商品+アップグレード品(上位モデルやオプション)
- よく一緒に購入されている商品のセット(Shopifyの分析データを参考)
この段階では、まだ無料プランでも十分にテスト可能です。
ステップ2:数値を見ながら、パターンを増やす
初期バンドルの成果(表示回数・購入率・追加売上)を観察し、良いパターンが見つかったら、以下の方向に拡張していきます。
- 同じコンセプトで価格帯や商品構成を変えたバンドルを複数作成
- 特定のカテゴリごとに「定番バンドル」を用意
- 季節・キャンペーンに合わせた期間限定バンドルを追加
バンドル数が増えてきた段階で、有料プランや無制限プランへの移行を検討すると、スムーズにスケールできます。
ステップ3:無制限バンドルを前提に「体系」を作る
無制限プランの一番の強みは、「設計思想」をそのまま数に落とし込めることです。実務では、次のような「レイヤー構造」でバンドルを設計するのがおすすめです。
- レイヤー1:常設バンドル
通年で使える定番セット(スターターセット、ギフト向けなど) - レイヤー2:季節・イベントバンドル
クリスマス、年末年始、母の日、福袋など期間限定のセット - レイヤー3:在庫調整バンドル
在庫過多の商品を人気商品と一緒に捌くためのセット - レイヤー4:BtoB・大口用バンドル
まとめ買い前提の法人・卸先向け特別セット
それぞれのレイヤーごとにバンドルを量産しても、無制限プランであれば上限を気にせず設計できます。
ステップ4:運用ルールと命名規則で「カオス化」を防ぐ
バンドルを大量に作るときに重要なのが、「後から見返しても何のバンドルか分かる」状態を維持することです。おすすめの実践ルールは以下の通りです。
- バンドル名に目的と期間を入れる
例)「【常設】スターターセット_Aライン」「【2025SS】春限定ギフトセット」など - タグやメモ機能を活用
目的別(在庫調整 / ギフト / セール)や担当者別にタグを付与 - 終了日を決めておく
季節バンドルには必ず終了日を設定し、管理画面からアーカイブ
このルールさえ決めておけば、無制限プランでバンドル数が増えても、「どれがどの施策か分からない」という混乱を防げます。
日本語ストアで使う際の具体的な設定ポイント
1. 文言・言語のチューニング
管理画面上は英語ですが、ストア上に表示されるテキストは日本語に変更可能です。特に以下の箇所は、丁寧に日本語化しておきましょう。
- バンドルのタイトル(例:お得なセット割引)
- 説明文(例:この商品と一緒に購入すると10%オフになります)
- ボタン文言(例:セットをカートに追加)
直訳的な日本語ではなく、ブランドトーンに合わせた言い回しに調整することで、コンバージョン率に差が出ます。
2. 商品ページ内での表示位置
日本のユーザーは、商品説明・画像をしっかり読む傾向が強いため、以下のどちらかの位置がおすすめです。
- 商品説明の直下
- レビューセクションの直前
テーマによってはアプリブロックでドラッグ&ドロップ配置できるほか、必要に応じてテーマ編集で細かく位置調整することも可能です。
3. モバイル表示の最適化
日本のECではモバイル比率が高いため、スマホ上の見え方は必ずテストしましょう。
- 文字が詰まりすぎていないか
- ボタンがタップしやすい大きさか
- スクロールしすぎない位置に配置されているか
必要であれば、PCとモバイルで表示制御を分ける・テキスト量を調整するなど、テーマ側の工夫も有効です。
他のバンドルアプリと比べたときのBundlerの位置づけ
Shopifyには他にも複数のバンドル系アプリが存在しますが、Bundlerは次のようなポジションにあると考えると分かりやすくなります。
| 観点 | Bundlerの特徴 |
| 価格帯 | 無料〜低価格帯で導入しやすく、コストパフォーマンスが高い。 |
| 機能の幅 | シンプルなセット割からやや高度な条件までカバーする「中〜上級」クラス。 |
| UIのわかりやすさ | 複雑すぎない設計で、初心者〜中級者でも迷いにくい。 |
| スケーラビリティ | 無制限バンドルプランにより、多品目・大規模ストアでもそのまま使い続けられる。 |
| 日本語対応 | 管理画面は英語だが、ストア表示は日本語カスタマイズで十分実用レベル。 |
特に、「最初は無料・低コストで試し、売上が伸びてきたらそのまま無制限プランに拡張できる」という点で、長期運用にも向いたアプリです。
効果を最大化するための実践的なTips
Tip1:ディスカウント率は「少し物足りない」くらいからスタート
最初から大きな割引を付けすぎると、
- 利益が圧迫される
- お客様が「常にその割引があるのが当たり前」と感じてしまう
といった問題が生じがちです。
まずは5%〜10%程度の割引から始め、コンバージョン率・客単価の変化を見ながら調整することをおすすめします。
Tip2:分析画面+Shopifyレポートをセットで確認
Bundler単体のレポートだけでなく、Shopify管理画面の「分析」や「売上レポート」と合わせて見ることで、
- バンドル経由売上が全体売上に占める割合
- 特定バンドル導入前後の客単価推移
- バンドルをよく利用する顧客属性(エリア・デバイスなど)
といった深い示唆が得られます。
Tip3:広告・LPと連携した「専用バンドル」を用意
Meta広告やLINE、メルマガなどで特定のキャンペーンを実施する際には、「キャンペーン専用バンドル」を作成すると効果的です。
- 広告で訴求したセット内容と、商品ページのバンドル内容を完全に一致させる
- LP(ランディングページ)から特定バンドルに直接誘導する
- キャンペーン終了後はバンドルを停止またはアーカイブ
無制限プランであれば、こうした「キャンペーン専用バンドル」を多数並行して走らせることができます。
Tip4:在庫リスクの高い商品は、バンドルで早めにさばく
賞味期限が近い・シーズンを過ぎると売れにくくなるなど、在庫リスクの高い商品は、早めにバンドル対象に組み込むことで、値下げセールに頼らない在庫コントロールが可能です。
たとえば、
- 「〇月までの限定パック」として、人気商品とセットで販売
- 定期購入者向けの特別オファーとして同梱提案
など、ストーリー性を持たせたバンドルを設計すると、単純な「在庫処分」感を抑えた販売ができます。
導入〜運用開始までの流れ
初めてShopifyアプリを導入する方向けに、Bundlerの基本的な導入フローを整理します。
- Shopify App Storeからインストール
上部リンクの公式ページから「アプリを追加」をクリックし、Shopifyストアにインストールします。 - 初期設定(通貨・デザイン・基本文言)
ストアの通貨/税設定に問題がないかを確認し、ウィジェットの色やボタン文言を日本語に調整します。 - 最初のバンドルを1〜3個作成
売れ筋商品を起点に、「無理なくお客様が一緒に買ってくれそうな組み合わせ」を想定して作成します。 - テスト注文で挙動を確認
実際にテスト商品をカートに入れ、割引が正しく適用されるか、表示崩れがないかをチェックします。 - アクセスの多い商品ページから順次展開
管理画面の「オンラインストア分析」からアクセス上位商品のページにバンドル表示を優先。 - 効果計測と改善サイクル
1〜2週間ごとに売上と利用状況を確認し、割引率やバンドル構成を微調整します。
まとめ:Bundlerの無制限機能で「施策を止めない」運用へ
Bundler ‑ Product Bundlesは、
- 低コストで始められる
- 設定がシンプルで、日本語ストアでも十分実用的
- 無制限バンドルプランで、大規模になっても乗り換え不要
という点で、長く付き合えるバンドルアプリです。
特に、無制限機能を前提に「常設」「季節」「在庫調整」「BtoB」などレイヤー別にバンドルを設計しておくと、
- 新商品の投入
- 季節キャンペーン
- 在庫リスク発生時の対応
といった場面で、スピーディに手を打てる「スケーラブルな運用体制」を構築できます。
まずは無料プランで小さくテストし、手応えが出てきたら無制限プランに移行してバンドル施策を一気に拡張する–このステップを意識することで、リスクを抑えながら売上アップを狙えるはずです。
まとめ買い・セット販売を強みにしたいShopifyストア運営者の方は、Bundlerの導入を一度検討してみてください。

